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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
訓練と成長
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ギルド

今日の0時と18時にもう一つの作品も更新しております。

「最強剣士~コマンドで魔法を使う~」というやつです。

よろしければそちらも読んで頂けると幸いです。


翌日。

僕はロヴァイトさんとギルドに来ていた。

理由は僕のランク上げ。

ギルドには強い人がすぐにランクを上げられるように飛び級出来る仕組みがある。

それは自分よりランクの高い人と模擬戦をし勝つことで勝った相手のランクまで上げられるというもの。

何故急にランク上げをすることになったのか。

それはロヴァイトさんにこれからもギルドに入っておくならランクを上げておくべきだと言われたからである。

理由はギルドに入っておくためには会員費を払わなければならないのだが、ランクが上がるほどに少なくなるらしい。


ちなみにランクは上からS、A、B、C、D、E、F、G、H となっている。

僕は入った当初と変わらぬHランク。

G、Hが初心者。E、Fが中級者。

C、D がベテラン。A、Bが上級者。

そしてSランクは異常。

そんな認識らしい。


実際ギルドの会員証は身分証明書代わりに使っていたので必要な出費だと思っていたのだが、少ないなら少ない方が良い。

別にお金に困っているわけではない。

何なら有り余っている感じなのだが、前世でそういうことが無かったので節約出来ると聞くとどうしても反応してしまうのだ。


それに何でロヴァイトさんがついてきてるのかって?

それは僕が聞きたいくらいだ。

嫌な予感がするのは気のせいであって欲しい。

そう思いながらロヴァイトさんと待ち受けに向かう。

「あら?ロヴァイトさんではないですか。

その子はどうしたんです?」

どうやら受付嬢の人と知り合いだったらしい。

「ああ、この子の飛び級試験をしたい。場所は準備出来るか?」

「はい、可能です。しかし、どなたが相手をなさるのですか?」

受付嬢さんは何かに勘づいたのか顔を真っ青にしている。

僕の予感が正しければその反応するの僕なんですけど。

初対面なのでそのツッコミは心の中に押し止める。

「もちろん、俺だ。じゃないと相手にならん」

うん。嫌な予感が当たってしまった。

そんなことより評価してくれるのは嬉しいけどそんなことを大声で言わないで。

周りにいる冒険者から凄い視線を感じる。

そりゃあ強さが異常だと思われてる人がそんなことを言ったらこうなるよ。


数分後。

飛び級を志願する書類に名前を書き込み提出すると奥から慌ててもう一つの書類がきた。

それは即席で作ったような感じで、手書きでロヴァイトさんと手合わせをした後やる気を無くしてもこちらでは対応出来ないという旨が書かれていた。

確かに格の違いを思いしってやる気をなくす人がいるかもしれない。

というよりもこの書類が出てくるということは過去に何度もそういう事があったのだろう。

まあ、僕はもう何度も手合わせしてるので問題ない。

それにも名前を書くとギルドに併設された模擬戦場に案内された。

ここでは飛び級試験も行うがそれよりもいざこざがあったときここで模擬戦をさせて決着をつけさせる目的で使うことが多いらしい。

そして何故かしらないけど観覧OKで周りにいた冒険者全員が模擬戦を見るために集まっていた。


それをあまり気にしないようにしながら木剣を持って指定された位置に立つとルールの説明が始まった。

ルールはアゴットさんとの模擬戦の時と同じだった。

これは勝てるか怪しいな。

完全に魔法OKだったら多分勝てる可能性が高い。

しかし、攻撃魔法が封印されると攻撃の手数が圧倒的に減るのだ。

剣術ではまともに相手にならない相手に手数が減るのは凄い痛手だ。

そうこう考えている内に模擬戦がスタートした。


その合図が聞こえた瞬間ロヴァイトさんはこちらに凄い勢いでとんできた。

始まってすぐ攻めてくる可能性は考えていたがそれでも回避が追いつかないほどの速さだった。

いつにもまして動きが良いことを考えるとこれは本気なのではないだろうか。

まあ、こういう時に便利なのが瞬間移動だ。

それでロヴァイトさんの後ろに移動。

攻撃の隙を後ろから攻撃する。

しかし、その攻撃は防がれる。

ロヴァイトさんがこちらを向いていなかったことからこれは気配と勘のみで防いだのだろう。

これでは分が悪いので後ろへ飛び下がる。

この時不意にロヴァイトさんの顔が見えたのだが戦闘を楽しんでいるような顔をしていた。

ロヴァイトさんって本当に戦闘狂なのではないだろうか。

そんな事を考えている間にも攻めてくる。

自力で回避が出来るものは避け出来ないようなら瞬間移動を使い回避、そして隙をつくような立ち回りをとる。

しばらくはそれで互角の勝負が出来ていた。

しかし、次第にこちらが押され始める。

ロヴァイトさんが僕の瞬間移動の先を予測して攻撃をするようになったのだ。

それを何とか避けつつ隙をうかがう僕にとっては苦しい状態が続く。

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