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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
訓練と成長
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気になる話

すみません。ちょっと少ないです。

このことを知ったのは休み明けの学校だった。

タキア王国攻略作戦が開始されアゴットさん率いる警備軍が攻めいったらしい。

詳しい戦局などは分からないそうだ。

ついに始まったのかと思いつつ授業を受けるのだった。

今日の授業で知らなかったことはこの世界の成り立ちに関する言い伝えだ。

歴史の時間に聞いたのだが、本当は教えなくても良いそうだ。

そういうことの方が頭に入りやすいってのはありがちだよね。


昔、創造神がこの世界を創造した。

そして人間と亜人達を創造した。

人間には大きい大陸を2つ、亜人達には少し小さめの大陸を1つ与えた。

そこで力を使い果たした創造神は2人の小さき天使に世界の平和の維持を任せ深い眠りにつく。

その小さき天使達は使命を果たすためとてもよく働いた。

しかし、力不足だったため次第に人間の2つの大陸同士による戦争が始まり激化していった。

2人は戦争を終わらせるためそれぞれの大陸へ戦争をやめるように言いにいった。

片方はそれを受け入れたのだが、

もう一つの方はそれを拒絶あろうことか言いに来た小さき天使を斬りつけるという暴挙にでた。

天使がそれで死ぬことはなかったが今まで世界の為に働いてきたがその世界の人に裏切られたことで激しい憎悪が湧き上がっていた。

もう1人の小さき天使は戦争の対処にかかりきりでそれに気づかなかった。

憎悪にさいなまれた天使は人口の自分を斬りつけた人間のいる方の大陸でそれを爆発させてしまった。

しかし、それで死んだ者はいない。

いや、人としての生が終わったという意味では死んだのかもしれない。

今で言う魔族になったのだ。

魔族を亜人の仲間にしないのもこの言い伝えがあるからだそうだ。

当然人間だけがその影響を受けるわけもなく、普通の動物は魔獣に、魔獣はより凶暴で強くなったらしい。

証拠に今でも強い魔獣がうようよいるらしい。

不幸中の幸いというか憎悪を爆発させた天使は使命を忘れてなかったため魔族を率いて人間と戦争とはならなかった。

もう片方の天使も元同僚と戦いたくはなかったため無干渉ということにした。

魔族を人間に戻すのは天使の力では無理だったのだ。

おそらく創造神でも無理だろう。

こうして今の状況に至るといった感じのようだ。

ちなみに500年前の話だそうだ。

以外と最近の話だな。

ただ恩を仇で返された天使の気持ちも分からなくはない。

憎悪を抱きながらも使命を忘れてないあたり真面目だったんだろうな……………ってこの話、神とか天使とかでてくるから実話なのかは怪しいな。

しかし何故か他人事とは思えない自分がいる。

まあ考えても分からないのでとりあえずおいておこう。

授業のおまけで話すにしては長いな。

そうは思ったが結構興味深い内容だったので良しとしよう。

勉強よりは全然良いし。

この日もクラブ活動をしたあとそのまま家に帰った。

その日の夜寝ると僕はまた白い空間にいた。

2回目なので驚きはしない。

周りを見渡せば当然のごとくソラがいた。

「久しぶりだね」

「そうか?そんなに時間はたってないと思うけど」

「ここでは君の生活を覗くくらいしかやることないからね。すごく長く感じるんだよ」

「確かにそれしかないとそうかも……………

それで、何か用があるんだろ?」

「鋭いね。その通りだよ」

さあ何を言われるのだろうか。

鬼畜な発言ではないことを祈るばかりだ。

「いつ何が起きるか分からないから伝えるべきことを伝えておこうと思ったんだ。

まずは僕のお願いについてだね。

単刀直入に言うよ。

この世界を本当の意味で平和にして欲しい。

そして僕の昔の唯一の友を助けて欲しい」

ん?どういう意味だ?

本当の意味での平和。

友を助ける。

そもそも友が誰なのか分からない。

「ただこれはお願いでしかない。これは君の人生だ。強制なんて出来やしない」

「いや、僕の出来ることなら引き受けるけど……………」

そう言っていると体がすけ始めた。

「もう時間切れみたいだね。詳細については今度話すよ」

「ちょっ!」

「僕の力が本格的になくなっていってるみたいなんだ。だから好きなタイミングで話せないかもしれない。だけどずっと見守っているからね」

最後にお別れの言葉みたいなのを受け取ってしまった。

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