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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
旧帝国領編
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262話

それは突然起こった。


僕とリーセスが何か不穏なものを感じとり、獣人であるカリアさんも嗅覚によってそれを感じ取ったその次の瞬間、馬車が急停止し、馬が勝手に逃げていってしまった。

馬車の進行方向には、

「・・・・・・なんやと?」

一人がそこに突っ立っていた。

それに驚くのはリーセスである。

「状況を説明しろ」

レクスが冷静に何か知ってそうなリーセスに目の前の人物について説明を求める。

「あれは・・・・・・死神、や」

この可能性は考えていたが、まさかこんなにすぐに対峙することになるとは思っていなかった。



「けど、なんか雰囲気が違う言うかなんというか」

何か違和感があるようだが、今はそんな事を考えている場合ではない。

「リーセス!」

考え込もうとしているリーセスに呼び掛け防御魔法を発動する。

その次に飛んできたのはまさかの物理攻撃。

死神といえばな鎌をこちらに振りかざしてきた。

死神が旧帝国の事件の犯人だったとするならば外傷が残る物理攻撃はしないはず。

念のためどちらにも対応できる防御魔法にしておいて助かった。


防御魔法で受け止めた感じインベントリの中から自動で発動する魔方陣の防御では耐えきれなかったかもしれない。

その攻撃を受け止めた後、魔法を打ち込んでみる。

初めは相手がどう対応するか分からないため弱めの魔法だ。

跳ね返されたらたまったものではない。



その魔法の結果は、鎌によって切られた。

その表現が正しいのかは分からない。

切られたように見えた。

その後の魔法の行方が分からなかったのだ。

もし、切られたのだとしたら半分に分かれ死神の後ろにある木々に当たるだろう。

しかし、それがなかった。


魔法を切ったことがないためどうなるのかは知らない。

もしかすると切られた時点で魔法は効果がなくなるのかもしれない。

もしくはありがちな鎌に吸収、または無効化されたというパターン。

どちらにしても、後者として考えながら立ち回った方が良いだろう。

そう思い、魔法から物理攻撃にシフトする。


インベントリから剣を取りだし死神に向かって飛び出していく。

その際、自然と死神の目が発動した。

全く意識はしていなかったが、そうなったのはすぐに分かった。


それはまだ、馬車付近にいるリーセスにも同じ現象が起きていた。

それに気づいたのはレクスとレイ。

レクスがカイが注意を引いている間に皆に指示を出している。


こうして、突然死神との戦いが始まった。

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