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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
旧帝国領編
265/304

257話

時間が正午に近づいてくるにつれ集合場所に皆が集まってきた。

順番的には初めにレクスとマイ、その次にノインとカリアさん。

最後にリーセスとレイだった。


ノインとカリアさんは遠目に何をしているのか見えていたけど、他が分からなかったため聞いてみると、

レクスとマイはローゼさんの所へ、リーセスとレイは主に本屋にいたとのこと。

一番最後になったのはレイが買うかどうか迷ってた本をリーセスが買うと言ったのだが、レイとしては申し訳なく、それでさらに迷ってしまったそうだ。

レイが満足気な顔をしているため恐らく買ったのであろう。

人のお金で買えるってなっても中々申し訳なくて買えなくなるのはよく分かる。


問題は、

「マイを機嫌取りに使うのはどうなんだ?」

カイはマイが時々一人でローゼに会いに行っていることを知らない。

だからこそマイからローゼの元には行かないだろうと思っていたのだ。

その勘違いから偶然にもレクスの思惑に気づいてしまった。

「ちゃんとそうならないように遅れて行ったから安心して」

マイがそう言うと、

「お前らは・・・・・・」

レクスは呆れたような声を出していた。



集合場所が飲食店の前だったということもあり、そのままそこで昼食をとることにした。

そして、各々で旧帝都を巡っていたが再度全員で巡ることにした。

忘れがちだがこれはあくまで修学旅行として来ているのだ。

僕とレクスだけだったりするならまあ、修学旅行的なものを省いても良いのだが、そういうわけにもいかないだろう。


どちらかと言えば巻き込んでしまっているのだから。

そんなわけで旧帝都の町並み探索的なのをして、泊まる予定の宿に着いた。



夜、旧帝都、冒険者ギルド内部。

いつもと同様に3人組のAランクパーティーが訪れていた。


冒険者ギルドに人がよく集まるのは夜である。

というのも夜に魔獣討伐は危険だ。周りが暗く視界も悪いためだ。

初心者が受けるような雑用の依頼はまず依頼人から直接話を聞かないといかないため夜に依頼を受けられない。

これだけだと冒険者ギルドに人はいなくなりそうであるが、そうはならない。

なぜなら緊急の依頼が出た際のその報酬は普段より格段に高くなるのだ。

初心者であっても、後方で傷の手当て等をしていれば普段の依頼より高い報酬がもらえる。

そのため夜にでも人が集まっているのだ。


もっとも3人組の目的はそこではない。

人が集まっているというのが重要なのだ。

今日も集まった人から情報を聞き出そうと話しかける人物を探していた所で受付嬢からSランク冒険者からの伝言を聞き、3人は顔を見合わせ急いだように指定された場所に向かったのだった。

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