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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
旧帝国領編
262/304

255話

カイは旧帝都最大のギルドに来ていた。


ここは最近帝国の軍隊の大半がなくなり、機能しなくなったことから依頼が多数寄せられている。

そのため、稼ぐためにとこちらに移動する冒険者もいる。

冒険者の間でも事件の噂はあるが、現実味がなくそこまで信じられていないためそこまで警戒せずにこちらに来ているようだ。


旧帝国最大ともあり、ウェンテライウ王都のギルドと同程度、もしかするとこちらの方が大きいかもしれないと思うほどだ。

僕はここで人探しをすることになっている。


受け付けに行くと王都のギルドと同じ制服を着た受付嬢が対応してくれた。

「本日はどのようなご用件ですか?」

「人探しに来たのですが」

「ご依頼ですか?報酬の準備はされてますか?」

あれ?勘違いされてる?

そんな気がしたためギルド証を提示しながら

「えっと、ここに探しに来たんです」

「え、S!?」

受付嬢の声はギルド中に響き、ギルドにいた冒険者達が騒ぎ始める。


「すみません、場所を移してもらえますか?」

「大変失礼しました。こちらです」

こうして、受付の奥の部屋に入った。



「先程は大声を出してしまいすみませんでした」

「いえ、こちらこそ驚かせてすみません。それで、」

「人探しの件ですね?」

僕が話し出そうとすると受付嬢が察してくれた。

「はい、Aランクパーティーの3人組を探しているのですが」

「それなら、先日までこちらで情報収集をされてましたよ。今日も夜に来ると思いますが、何か伝言がありますか?それともお待ちになりますか?」

Aランクも中々いないため3人組という特徴だけで判別されようだ。

「じゃあ・・・・・・・・・」

僕は今日、泊まる予定の宿の場所に来るように伝えてもらうようにし、職員が使う出入り口から特別に出させてもらった。


もし、あのまま受付のところに戻ったら冒険者に囲まれてしまうだろう。

王都の方はまだ、ロヴァイトさんもいるため珍しさは軽減されているが、こちらには誰もいない。

珍しさは人の注目を集めるためどうしても囲まれてしまっていた。


こうして、カイは出発前に言われた待ち合わせ場所に戻ってきたのだが、誰もいなかった。

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