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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
旧帝国領編
257/304

250話

移動魔法で旧帝国領までショートカットしたわけだが、僕たちは馬車の旅を続けていた。


移動魔法で移動してきた場所から近くの街が遠かったのだ。

本当は移動魔法で一気に行けると良いのだが、誰かに見られて模倣されてしまうと犯罪に使われかねない。

恐らくは僕の前に移動する不完全な魔法になってしまうだろうが、それだと危険な人物が僕の目の前に現れることになるし、もしかするとも完璧な模倣が出来る人がいるかもしれない。


そのことを考えて限られた場所にしか移動魔法が使えない。

まあ、戦闘中の近距離の移動魔法は速く動いたと思わせることが出来る可能性が高いため戦闘の時は人目を気にせず使う予定だ。

もっとも、そんな緊迫した戦闘を周囲に人がいる状態ですることはないと思うためどちらにしろ気にせず使えるだろう。


移動魔法で行ける場所は人目がつかない場所。

行ったことがないところでも行ける移動魔法であるが、行ったことがない場所の人目につかない場所がわからないため結局行ったことがある場所にしか移動できない状態だ。

そのために移動先を近くに街がない場所にしたのだ。



馬車を轢くには御者が必要だ。

しかし、僕は新たな魔方陣を作り今も起動させ続けている。

それは手綱を操り馬を行き先に操る魔法陣。

そして、それだと御者がいないのに動いている馬車になるためリーセスの幻惑魔法を魔方陣に付与してあり、人間に見えるようにしている。


魔方陣にしたのはリーセスの幻惑魔法はずっと起動させるかなにかに付与するかのどちらかで持続させられるようであったためだ。



馬車の中ではレクスが一人ぼっちになっていた。

今回、ノインまで彼女を連れてきたためこの場に相手がいないのがレクスのみとなってしまったのだ。

「帰ったら存分に甘えたら?たぶんローゼさんも喜ぶよ?」

そんなレクスをからかってみた。

「そうかもな。正直、今の状態が続くとそうなるかもしれん」

その答えに拍子抜けしてしまう。


てっきりそんなことするかって言われると思っていた。

まさか肯定するとは・・・・・・・・・

ただ、物足りなさを感じたため僕は更にからかう事にする。


「その様子だと次の王子がすぐに産まれそうだな」

「それは国にとって良いことだ」

なんだ?今日のレクスはとても手強い。

「しかし、それを言うならここにいるカップル達の方が早く子ができるかもしれないぞ?」

僕に対するブーメランは全員がダメージを受ける結果となった。

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