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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
旧帝国領編
252/304

245話

翌日、去年とはまた異なる事が起きていた。


それは劇のアンコール。

それに応じるかどうかは僕たち次第であり、皆も消極的だったのだが、いつの間にかやるという流れになっていた。

そう仕向けたのはレクスで、皆に昨日の劇の後の歓声を思い出させ、やる気にさせた。

ただ、僕はそのままするのは違う気はしていたため、背景を魔法で表現する事にした。



結果は昨日と変わらぬ大盛況。

背景を魔法で表現したことで、昨日も見た人からも好評だったと聞いている。

実際に聞かなかったのは劇が終わった後、校内に用意されていた休憩用の部屋にずっといたためだ。


昨日で大体回り終わっていたのと去年と並びが大体同じようなものになっていたためということもある。

しかし、完全に休んでいた訳ではない。

スマホをいじる感覚で魔法で遊んでいたら、その内それの観客が増えてきて、ほぼずっと魔法を見せていたのだ。


「ちょっと疲れたぁ」

「これでちょっとで済んでいるのがすごいんだけどね」

隣にずっといたマイにもたれ掛かりながら脱力するのをマイは苦笑しながら優しく受け止める。

「こんなに魔法を使ったのは久々だったなぁ」

体力の衰え的な魔力の衰えを感じるカイ。

最近は色々あって訓練とかもサボり気味になっていた。

やっぱり面倒くさがりは抜けてないなと思い、明後日から再開することを心に決めた。


明日は自ずと魔法を使うことになりそうだからね。



下校時間となり、僕らは初めに劇を終わらせている。

そして、背景も僕が魔法で何とかしたことで片付けの作業はなく、僕が疲れていたのもあって即家に帰った。


翌日の朝、すごい倦怠感と共に目を覚ました。

「ゴホッ、ゴホッ」

・・・・・・・・・これ、風邪ひいたな。

自分の咳で何となくそうだろうとわかった。

そういえば前世でも運動会の前に風邪をひいたりしてたな。

当時はその状態でも無理して学校に行こうとしてたな。

中学生とかになると逆に体育祭前に風邪をひくことを願っていたりしてたっけ。

今回は行きたかったな・・・・・・・・・まあ、しょうがないか。


もう、精神的には立派な大人だ。

周りにうつしてもいけないし、今日は休もう。

この世界に電話とかの便利なものはないため、近くの友達に伝えてもらうか事後報告となる。

今回はマイに伝えてもらおうと事情を説明すると、

「ちょっと、待っててね」

そう言い移動魔法でどこかに行ってしまった。


それにしてもしんどいな。部屋に戻って寝よう。

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