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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
旧帝国領編
248/304

241話

2話分投稿する予定でしたが、時間がとれなかったためまた別の機会に1話余分に投稿します。

一学期は大した問題は起こらなかった。

それは国内だけであり、やはり旧帝国領では不定期にあの事件が起きているらしい。

僕たちは動きたくても動けない状態のため起こらないことを願うばかりだった。


そんな中、夏休みを迎えた。

レクスに僕だけでも行っちゃダメなのか再度聞いたが、やはりダメみたいだ。

僕が動くということはレクスの護衛が動くということ。

それはつまりまだ無主の地となっている場所にレクス、つまり次期国王が興味を持っているということになる。

旧帝国領は現在ウェンテライウ王国が統治しているが、落ち着き次第また改めてどの国の地になるかわからない。

特に大国である国の次期国王がそこに興味を持っており、その地を統治したら・・・・・・

ウェンテライウ王国だけが強くなりすぎる。

たとえ世界征服とかそんな野望を持っていなくてもその力の差は警戒をうみ、強大な力には相手を団結させるという特性もある。


これだけでは今すぐ行かないのに時間が経った後に行く理由にはならない。

これに限っては時間が解決する問題ではない。

レクスにそれを言うと丁度現在その許可を取っていたようだ。

あくまで事件のことは伏せた上で。

完全に伝わっていないということはないかもしれないが、噂程度に抑えられているだろうということだそうだ。というのも、今後どこかの国が統治したいと言わなければ必然的にこのままウェンテライウ王国が統治することとなる。

そうなればこの国としても良いことはないそうだ。

詳しいことはわからないが、立ち回りがより難しくなるそうだ。


そう説明されたのもあり、カイは納得したのだった。



カイが退出していきレクスは小さく息をはく。

「本当は行かせられない理由は別にあるのだがな」


その呟きの少し後、ノックが聞こえる。

入るように言うとローゼが入ってきた。

最近ではローゼの飲み込みが早いらしく、色々と学んでいることは全て復習の段階に入っているため、レクスの部屋に来る時間も増えていた。

レクスが夏休みということで優先しているということもある。

「大事な話は終わったの?」

「ああ」

「あのことは話したの?」

「いや、話してない」

「良かったの?」

「ああ。こればっかりは水面下で探していくしかないからな」

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