表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
221/304

217話

「拘束まではしない。だが、警戒はさせてもらう」

一瞬で切り替えたようにキリッとそう言うレクス。

「警戒してもらう分にはこちらの落ち度もあるから仕方ないよ。さて、それじゃあ昼食を食べに行くんでしょ?行ってきなよ」

そこまで聞かれてたんだ。

「それでは失礼する」

レクスはあっさりとそう言い昼食に向かおうとこちらに視線を向けてくる。

この時間に精霊王がなにかしないか警戒しなくて良いのかな?

そうは思ったが、レクスがそこのところを考えていないわけはないと思ったため頷き昼食に向かうことにする。



精霊王の間から出て、

「昼食はどうする?各自で食べるか?それともここでまとまって食べるか?」

先頭を歩いていたレクスが振り返り皆に聞く。

「どっちでもええで」

「私もどっちでも」

リーセスとレイは特別各自で食べたいとは思ってないようだ。

「俺も・・・・・・別に・・・どっちでも・・・・・・」

ノインは明らかにそう思ってないだろ!

病人の演技は上手かったのに嘘下手すぎだろ!

「一人ぐらい増えても良いぞ?」

多分全員気づいていたがレクスが代表してそう言うと、

「・・・・・・後で呼んでくる」

素直にそう言った。

「皆で食べるなら良い案があるけど」

そう言ってまだ意見を述べてないマイを見ると、

「私も皆で食べることには賛成なんですけど・・・・・・」

「けど?」

「ローゼさんを呼ばなくても良いんですか?」

その言葉にハッとした様子のレクス。

また、忘れてたな、これ。

色々、考えることがあるから何かを忘れてしまうことはあるのは分かるけど、婚約者の事を忘れるのはな。

まあ、職業病みたいなものなのかな?

レクスは今後も定期的にローゼさんに怒られそうだな。



そして、二人を加えた僕たちはライウの森の開けた場所に来ていた。

花は咲いてないけど外で食べることにしたのだ。

今日は寒いから普通なら寒くてやらないのだが、魔法があるので温度は管理できる。

更に言えば雨でもやろうと思えば出来る。

それに需要があるのかはわからないが。

「それにしても凄い量の料理が入っていたのだな」

「まあ、一応亜人の聖地に来る前にいっぱい溜めといたからね」

張り切りすぎて食べきれない位作った自覚はある。

なんというかマイと二人で作るのが楽しすぎてやり過ぎた。

なんなら精霊王が会いたがっていると聞いた時から念のため作り始めていたので本当に量が多い。

良い案と言ったのは、食べきれないものを食べてもらえると言うのと無料で食べられるというWin-Winの関係だからである。

まあ、インベントリ内にあるから腐ることはないけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ