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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
204/304

200話

遂に200話です。ここまで続けるとは正直初めは思っていなかったのですが、ここまで読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。

流石に300話まではいかない可能性が高いですが今後も毎日投稿を続けていく予定です。


話は変わりますがこれをリメイクしている作品で今日投稿する話も先週に引き続き新しく書いたものになっております。よろしければそちらも是非。

一方で移動魔法を使ったノインはというと、カリアの家に来ていた。

それは移動魔法を本格的に覚えようと考えた理由であり、もしかしたらカリアに会えるかもという希望もあった。

結果としてその希望は叶わなかったのだが、それでもこれで、いつでもここに来ることが出来ると考えるとそれだけでも嬉しさが大きかった。

その時にふとあることを思い付く。この魔法が以前カイの前に移動する魔法だったということに。

ということは人の前にも移動可能ということになる。

思い立ったノインはすぐさま行動を始めたのだった。



カリアは仕事場に来ていた。

彼女は身体能力を活かし重たいものを運搬する仕事をしていた。

今日も彼女は上司と共に仕事をしていた。

「せっかく良い人見つけたのに行かせて良かったの?」

上司は既に情報を知っているようだ。

「なんでそれを?」

今日は仕事に遅れるとしか言っていない。それその良い人が人間だということも。

「梟人族の視野は広いんだよ」

梟人族は確かに視野は確かに広い。

しかし、視野は広くても遠くまで見えるわけではない。それでも、もうその力があるんじゃないかとその上司に会ってから思い始めている。

「初めの質問ですけど、相手はまだ学生で学校に通わないといけないですし・・・」

「あと2年も待ってられるの?」

伝えてない情報までまるで全てを知っているように話す上司。

その質問は図星だった。

「偉いね~。私だったら引き留めるか一緒に行ってただろうな~」

「ちょ、先輩」

「ま、あっちに行きたくなったら私も手を貸してあげるよ」

そう言いながら指定の位置に着いた二人は持っていた重たい荷物を置く。

そして顔をあげた瞬間、カリアの目の前に急に人が現れた。

「え?」

カリアが疑問の声をあげたタイミングとノインが彼女に抱きついた瞬間はほとんど同時だった。

「・・・・・・二人でごゆっくり。私は残りの仕事を終わらせとくよ」

そう言って上司はそそくさとその場を去った。

「・・・・・・・・・どうして、ここに?」

「移動魔法を教えてもらったんだ。これでいつでも・・・」

ノインも移動魔法を広めてはいけないことは重々理解しているため小声でそう話す。

カリアはいつでもというところで目を見開き抱きついているノインを抱き締め返す。


その後、

「でも、仕事場には来ちゃダメだよ?」

「うん・・・ごめん」

早くも尻に敷かれ始めるノインだった。

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