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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
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鬼ごっこ 5

鬼ごっこはその後、誰も捕まることなく制限時間を過ぎることになった。

原因は明らかに僕にある。マイを助けた後もあのように助けて回ったのである。

しかし、それがこんな結果になるなんて思ってもなかった。



終わった後森の入り口に集まることになる。

そして、当然のごとく僕にヘイトが向き予定では僕達が鬼になる2回戦は僕が逃走者その他全員が鬼となった。

助けたはずの皆もゲームバランスを壊されたことへの不満があったようで僕以外が全員鬼ということになった。

ということで第二回戦が始まり初めの逃走者の準備時間がスタートする。

と言っても今回は隠れ場所を探すことはしない。

皆を助けていて気づいたが獣人は何らかの方法で位置を特定しているらしい。

今回、囲まれたら流石に人数差に押されて捕まってしまうだろう。

だからこそ、先程までのように走り回る方針に決めた。



カイが方針を定めた頃、鬼組は全員で作戦会議をしていた。

皆から不満が募ったカイの行動であったがそのお陰で彼らの距離は縮まったといえるだろう。

もちろんカイにその意図はなかったのだが。

作戦を立てるのはレクスである。

「今回、正攻法ではアイツを捕まえることは出来ないだろう」

初めの一言に全員が反論できない。

先程思い知らされたのだ。

「そこで、スタールに彼を止めてもらう」

「そんなことが・・・・・・」

「ああ、彼女は彼と婚約している。だからこそ彼を止めることも出来る可能性が高い。

そこで止まった瞬間に周りを囲って捕まえる。その方針で異論はないか?」

その場の全員が異論がないことを様々な方法で示していくが、マイのみがレクスに近づき何かを話した。

マイの話が終わった瞬間にはレクスはニヤニヤ顔になっていた。

そして、頷き皆の方に向き直る。

「作戦に変更はない。絶対に捕まえるぞ!」

『オー!』

この時彼らの士気は高かった。しかし、それなしにしてもこの時点でカイの勝算は皆無となっていた。

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