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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
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鬼ごっこ 4

レクスのもとには三人の鬼が集結していた。

豹人族のクィール、白熊族のクリーズ、馬人族のミリアである。

理由は自己紹介にあった。

カイがレクスの護衛として来ていると発言したため王子はそこまでではないというのが彼らの考えであった。

面識があるミリアも戦闘は見ていないためレクスの実力を知らない。

だからこそレクスに鬼が集まったのである。

他にも鬼が動き出してから一度も動いていないこと、クィールとミリアに至っては前に見つけた二人組があまりにもイチャイチャしていたためにここに集まっていた。


そして、今ここに3対1の鬼ごっこが始まる・・・・・・

かと思ったのだが、そこで異変が起こる。

鬼の3人全員がつまずき前にこけ、そのまま落とし穴に落ちていった。

これは以前カイが魔獣を討伐するときに使っていた手法である。

実はカイが時々ギルドで依頼を受けているのを知り、ひっそりついて行ったことがある。

バレないように遠くからだったのでもう少し違ったのかもしれないが今回に限ってはこれが最適解だった。

あえて動かないことで相手を呼び罠にかける。そうすることで時間を稼ぎまたどこかに罠をはる。

獣人は人間よりも五感が鋭いため隠れても無駄だということは分かっていた。

だからこその作戦だった。しかし、それでも想定外のことは起きるもので落とし穴に落ちた3人ともが既に這い上がって落とし穴から出てきつつあったのだ。

しかし、そんな想定外なことが起こることも考えているのがレクスである。

一歩下がるとそこにも落とし穴を作っていたようでその穴に落ちる。

それを追って鬼の3人もその穴に落ちるが、

そこは先程の落とし穴とは違い迷路のようになっていた。

レクスが動かなかったのはこの迷路を作ったためその入り口の近くに止まっておかないと入れないからであった。

さすがに短時間で様々な入り口を作る時間はなかったのだ。

ちなみに迷路の構造は作ったレクス自身もわかっていない。

最悪の場合魔法で地上に戻れば良いのだ。

地中なので暗いがそれは我慢して右手をを壁に当てながら壁沿いに進んでいく。

入り口から大分離れたところで一旦光魔法を使い辺りを照らす。

さすがに鬼は追ってきてないようであるがまだ入り口で待っている可能性も考えられた。

空気は風魔法で入り口から全域に送っているためずっとここにいても良いのだが、ここだと集合の合図が伝わってこない可能性を考え魔法を使い地上に抜け出したのだった。

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