表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
187/304

鬼ごっこ

初めの授業は人間言語の授業だった。

先程まで普通に話せていたように基本的な言葉は話せることが分かっていたが、それもあってか普段使っている言語にも関わらず間違えることがあるくらいハイレベルなことをしていた。

一時間は50分で安心した。長命種である獣人は時間の感覚も違うためすごく長い可能性を恐れていたがそんなことはなかった。

次の時間は体育。

内容は鬼ごっこだった。

舞台は森の中。攻撃以外の用途であれば魔法の使用あり。森から出れば脱落。

20分間逃げ切れば逃走者の勝ち。全員捕まえることが出来れば鬼の勝ち。

鬼は獣人の5人。逃走者が僕たちである。



開始地点は森の入り口で逃走者が5分前に森の中に入り隠れたり逃げ道の確保をしたりする。

その後、鬼が入っていきゲームが始まるというわけだ。

恐らく交友を深めるために先生が気を利かせたのだろう。

そんなゲームが始まり初めの逃走者の準備時間が始まる。

「カイ、移動魔法は使うなよ?

このゲームであの技は反則的だ」

「分かってるよ」

「透明になる魔法もダメだぞ」

「わかってるって」

「あとは・・・・・・」

「ないなら必死に考えなくて良いよ!」

「あ、スタールが狙われても攻撃魔法を使わないこと」

「普通に無視すんな!」

「それぐらいか、じゃあな」

結局無視したままレクスは奥へと進んでいった。

はあ、とため息を吐いていると隣から声がかかる。

「20分間、頑張ろう」

マイであった。先程の話も聞いていたのか少し苦笑いしている。

「うん、頑張ろう」

その言葉と共にわかれて行動を開始する。

僕は隠れる場所を見つけるために土地勘のない森を進んでいく。

そうそう隠れられる場所はなく結局見つからないまま5分が過ぎ鬼ごっこが本格的に始まった。


隠れる場所を探しながら奥に向かって歩いていたのですぐに鬼は来ないだろうとそう考えていた。

すぐにそれが甘かったということに気づく。

木の枝から落ちてきたのか上から人影が見えなんとかかわす。

それは猿人族のエンカであった。

猿人族であるため恐らく木の枝を伝ってきたのだろう。

森というフィールドは僕たちにとって不利なのかもしれない、そう思いながら逃げ始めるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ