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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
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ブマハチ 2

「さあ、この椅子に座ってください」

出迎えの言葉の後、すぐに座るように促された。

「失礼します」

部屋に入り横に長いソファーのようなものに座る。

「ミリアさんもご苦労様でした。クラスに戻って良いですよ」

「はい」

そう言ってミリアだけ立ち去る。あれ?ここの生徒だったの?

「改めてよく来てくださいました。まず、サテュロス様より伝言を預かっております。

海底での問題は完全に解決した。レクス殿の懸念点も問題なかったとのことです」

懸念点?もしかして帰り際にそんな話をしてたのか。

「そうですか。それは良かったです」

事も無げにレクスが代表してそう答える。

懸念点ってなんだったんだろう。



カイ達が戻った後の海底。サテュロスは密かにまた精霊王の姿で戻ってきていた。

サテュロスの対面にはディルダーがいる。

「それでどうするつもりなんだい?」

「これは裏切り行為に他ならない。弟子だろうと容赦はしない」

「まあ、普通に考えると操られてなかったのに操られていたふりをしていたということになるよね。

でも、一応事情聴取した方が良いんじゃない」

「お前は甘いな。今回は現段階ではグレーとはいえ黒に限りなく近いぞ」

「まあまあ、僕が拘束しておくからその間に他の弟子達に聞いてみると良いんじゃない。黒と確定していた方が良いでしょ?」

「全くその通りだ」



一日後、事情聴取によ死神を倒しにいこうと言い出したのがブマハチだったということが分かった。

そして、最近マツグナロに対抗心を抱いていたこと等が分かったが、黒だとは確定しなかった。

そのため、ディルダーは本人から直接聞くことにした。

サテュロスが生み出した植物により拘束されたブマハチに近づく。

「何故こうなっているかわかるな?」

「僕が自ら裏切っていたのがバレたんですよね?」

「何故そんなことを?」

ディルダーは冷静だった。

「簡単ですよ。次の海底の主にふさわしいのは僕だ。なのにただずっと動き回れるだけのやつがなるなんておかしいだろ」

「最後の情けだ。ここで戦って死ぬか拘束されたまま死ぬか選べ」

「なめられたものですね。この拘束ぐらい自分で抜け出せますよ」

レクス、ノインとの戦いの時に見せた大きな姿となる。

大きさの変化に耐えられず植物の拘束は跡形もなく破壊される。

「そんな力があったのか」

「こんな長い時間あったのに気づいてなかったんですか?見る目ないですね。だから死神様に従ったんですよ!」

その言葉を合図に二人の戦闘が幕を開けた。

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