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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
179/304

177話

「あの魔法は絶対使うなよ?」

僕たちはレクス、サテュロスと合流しひとまず集まっていた。

あの魔法というのは不完全な移動魔法のこと。改めて念を押そうとしているところである。

「何故だ?元より使う気はないぞ?」

「え?」

「だってお前が仰向けだったら」

「わーーーーーーー!何で知ってるんだよ?」

「いや、ローゼから聞いただけだが」

その名前が出た瞬間マイの方を見る。

マイは体をワナワナ震わせながら、

「ここだけの秘密って言ったのに」

実はカイが寝た後買い物に行く前に王城に寄りローゼと話していたのだ。

ローゼは説教をしていたのだが一旦休憩を入れた時に丁度の形でマイが来たために話すことが出来たのだ。

マイもカイが心配だったためあまり長居をする気はなかったがどうしてもあの事が頭から離れなかったため誰かに話して楽になろうとしたのである。

本当にその事以外は話していない。カイの体調が悪いことすら話していないほどだ。

それほどこの事が頭から離れなかったのである。

普段であれば早く立ち去ろうとするマイにローゼも理由を聞くだろうがそのときは早く説教の続きをと思っていたため気にしなかった。

その際広まると恥ずかしいためここだけの話とつけて話したのである。

「ここだけの話か。それは王城内だけでの話ともとれるぞ?とローゼは言っていたぞ。だからこそ教えてもらえたのだがな」

屁理屈だろ!とは思ったがこれはマイがオウンゴールしたようなものである。

「じゃあ、この話はこれで終わりで良いな?」

良くない気はするがこれ以上良くなることが想像できないため諦めることにする。

「何の話だったのか分からないけどもう帰るってことで良いかな?」

「ああ」

レクスが僕の様子を見ながらそう言う。

「じゃあ、帰るよ」

その言葉と共に周りの風景が変わり纏っていた精霊王の力が消えた。

着いた先は謁見の間。サテュロスはいつの間にか獣人の王に姿を変え僕達と対面になるように前に出てこちらを振り向く。

「さて、これで課題は全てクリア。何時でも帰って良いが、こちらにある学校に通っても良い。どうする?」

「2日休んでから1週通わせてもらおう」

「では、準備をしておくように伝えておこう」

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