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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
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174話

戦闘はすぐに終わった。何せ一撃で終わったからだ。

正直殺してしまったのではないかとヒヤヒヤしたが息があるのを確認してホッとする。

その瞬間体が勝手に動きだし動けなくなっている魚人に追撃をしようとする。

それを何とか抑え野生の目を解除しようとする。

やり方が分からずどうして良いかわからなくなる。

体の動きを抑えながらのため思考に更けることも出来ず動けなくなる。

そのとき後ろから不思議な力を感じる。

すると、勝手に動いていた体がその力を抜く。代わりに抑えようと反対に動かそうとしていたため一回転してしまった。

「大丈夫?」

その声でマイが近づいてきたこと、先程の力がマイによるものだということが分かった。

「うん、ありがとう。どんな感じだった」

「左目だけ変わっていたよ」

「やっぱりそうなるのか」

僕の中である仮説が成り立つ。自力で両目を変えられるようになることが完全に使えるようになるということ。片目と両目の力の違いはなんだろうと考えていたが、使いこなせているかが問題なのではないだろうか。今回も使いこなせていなかったが確かに暴走状態の時と同じような力があったように思う。

しかし、マイが近くにいないと中々使えないな。

自力で戻れないなら中々使えないなと思いつつ帰るのだった。



ディルダーは他より遠い祠を目指し他よりも速いスピードで泳いで進んでいた。

彼はそこにいる人物の予測が出来ていた。それは確信に近い。

自らの一番弟子、鮪人族のマツグナロ。オズジの中でもっとも腕のたつ魚人であり、ディルダーが後継者にしたいと考えている者だ。

なぜそう特定できたのかというと発見した時の状態をサテュロスに聞いたところずっと動き続けていたとのことだった。

その特徴はその者と特定するには十分すぎるものだった。

確実に一人ずつ全員で倒していくという作戦をとらなかったのは彼と一騎討ちをしたかったからだ。

周りの観客なし絶対に周りからの邪魔が入らない環境で。

この際どれ程成長してるのかしっかり確認しようと考えたのだ。

その結果自分が敗れたとしても弟弟子であるサテュロスが何とかしてくれるだろうとも考えていた。

サテュロスがいない状態ならば自分が負けたら終わりだが、今はそうではない。

かといって負ける気はさらさらなかった。なんなら手加減をして少し楽しもうと考えている。

一番弟子の成長に期待しつつ祠に向かうのだった。

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