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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
173/304

171話

リーセスとレイはリーセスが手を引きながら泳いで祠に向かっていた。

「泳げるんだね」

そう言うレイにリーセスはそうでもないと話す。

「息継ぎとか苦手なんよな」

「そうなんだ」

レイが手を引かれているのは今まで泳いだ経験がなかったためである。

この世界にはプールというものがなく泳ぐのなら海かある程度深さのある川となる。

しかし、そんなことが出来るのは冒険者位だ。

なぜならそこには水の中の魔獣、魔魚がいるためである。

湖という手もあるにはあるが同様の理由で無理だ。

以前は度胸試しで川や海に飛び込むというものが流行ったらしいが何人もの人が魔魚の犠牲となり徐々にやってはならないこととして教えられるようになった。

そんな経緯もありこの世界に泳いだ経験がある者は少ない。



祠に近づいていくとそこには人間と見分けがつかない魚人には珍しく明らかに人間でない特徴を持っていた。

腕が4本足も4本持っているのである。

「死神様に仇なす者には容赦しない」

そう言って人間ではあり得ない動きをしながら襲いかかってくる。その動きはまさに軟体動物。

計8本の手足からリーセスはタコ人族ではないかと推測した。

そう考えるがそこで思考を中断し魔法の準備にかかる。

レイは時間を稼ぐように気を引きながら攻撃を避けていく。

作戦は既にたてていたのだ。

その内容とは毒には毒といった感じで洗脳には洗脳というものだった。

彼の幻惑魔法には洗脳ではないがそれに近しいことが出来る。

それで元に戻そうと考えたのである。



リーセスの魔法は結構すぐに出来た。それもリーセスがドラゴンと戦ったときから魔法の発動までの時間を短縮できるように訓練したためである。

彼の魔法は基本的なものや代償が伴うもの以外発動には時間がかかる。

そのような魔法を一つでも攻撃を食らえば死ぬ可能性の高いドラゴンには使えなかったのである。

結局ドラゴンの倒し方的に使っていたところでという感じなのだがそれを課題だと考えたリーセスは密かにその練習をしていたのである。


その魔法を推定タコ人族に当てる。

その瞬間に止まりまるで中身がなくなったかのようにただそこに浮くだけとなった。


「成功?」

「あっけなかったな」

その言葉で成功したということを示すリーセス。

その二人が近づいていったとき突如として動きだし一本の腕がレイの方へ一直線に伸びていった。

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