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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
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精霊王の力

精霊王を出迎えたのはオズジの一人、鮭人族のサシャッケ。

サテュロスは獣人の王としては何回かあったことがあったため知っていた。

「死神様に仇なすものは容赦しない」

彼女は規則正しい行動を年単位で行っているというのを聞いたことがあるが祠にいる時点で正常ではないのだろうということが分かる。

その彼女が攻撃してくるのを避けながらある準備を始めるサテュロス。

彼女の骨剣を避け続けること10数分。ようやくサテュロスのターンが廻ってくる。

地面から次第と海草が生えてきて一気に見通しが悪くなる。

しかし、サテュロスの力があればそのデメリットはメリットに変わる。

彼の精霊としての力は自分で生やした植物が周りにあるほど力が増していくというもの。

力というのは単純な力ではなく魔法方面での力である。

つまり地上では獣人の力で時間稼ぎをしつつ周りに植物を生やすという戦闘方法をとる。

もっとも、獣人の王としている場所も精霊王としている場所も自分が生やした植物に囲まれているためあそこで迎え撃つとすれば初めから全力で戦うことが出来るのだ。

だからこそあの試練を行えたというのもある。

彼の生やす植物には2種類ある。種を生成しそこから魔法で育てたもの。植物自体を生成したものだ。

その違いはその植物が持続する時間だ。

種から生成し育てた方は枯れるまで半永久的に持続する。

植物自体を生成した方は魔力の供給がなくなったらすぐに無くなるといった感じだ。

今回は後者を使っている。


彼が軽く放った魔法でサシャッケは気絶した。

それを確認した瞬間周りを囲んでいた植物は消える。

彼が万全の状態で戦うことが出来るなら5人を相手取ることも出来ただろう。

ただし、獣人としての力の本領が発揮できない海底では時間稼ぎが難しく、誰かと協力するにしてもこの力を誰にも明かしておらず明かすつもりもないため一人を担当することにしたのである。

周りに植物がなくても一人位であれば倒せると考えていた。

しかし、念には念をいれ戦った結果が先ほどの圧勝である。

そういう意味では5人がバラバラにいてくれたのは助かった。

獣人の王としても精霊王としてもまだ奥の手は隠しているのだが、それを使わずに済んだことを安堵し祠を去ったのだった。

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