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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
168/304

166話

時間がどれ程経っただろうか。

海底には太陽がないため時間の感覚が狂ってしまい今朝なのか夜なのかすら分からない。

体感では感覚では2日位経った気がする。そこまで大幅にはずれていないと思う。

ここに来てから2回寝たため多分これくらいだ。

そういえば寝るときも不思議な感覚だった。

ベッドはなく普通に横になって地面から少し上に浮いて寝るのだ。

その体勢をとるには必然的に体の力を抜く必要があるため寝ても疲れがとれない人には良いかもしれない。

まあ、精霊王の魔法がないと息が出来ないから実現は不可能だろう。

なんなら今度水中で呼吸を可能にする魔法を作ろうかな。

その魔法があれば温泉で肩までではなく頭まで入ることが出来る。

本格的に考えても良いのかもしれない。


話がそれたが実力者集団、確か名前がオズジ。変な名前だが気にしないことにした。

そのオズジの居場所が特定できたそうなのだ。

居場所は5人ともバラバラだが共通しているのが、

「よりにもよって祠の場所じゃねえか」

何でも海に感謝を捧げる祠が所々にあるらしくそこにいるらしい。

「その祠は壊さない方が良い感じですか?」

戦闘になるためその辺りの確認は大事だ。一応よそ者だし。

「いや、祠にいるってことはそこで死神を崇めているということだろう。一度そうなった祠はどうせ作り直すから派手に壊してくれて構わない。なんなら壊しといてくれた方が助かる」

最後は紛れもなく本音だったな。

そして、考え方が熱狂的な宗教の信者のようだった。

前世の僕だったら引いていたかも知れないがここまで一つのことに集中するのも悪くないとこちらに来てこの世界に来て学んだ。

獣人は長命種であるためこれまで何年も生きてきているのだろう。それでも海への感謝を忘れないというのはとても尊敬に値すると思う。

そう考えている内に担当の箇所が割り振られていった。

僕たちが担当するのはここから比較的近い場所だった。

迷わないように配慮してもらったのだろう。

移動魔法を海底で使うとどうなるのかわからなかったため使わないようにした。

短い移動だったら試しても良いけど長距離は少し怖さを感じる。


ちなみに僕たちは2人ずつに別れて行動することになった。

いつも通り僕とマイ、リーセスとレイ、レクスとノインとなっている。

リーセスが来てからはこの組み合わせがレギュラーになっている。

意識してではなく自然にだ。


というわけで一度寝てからもう一度集合し、各々の担当場所に向かうことになった。

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