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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
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状況確認

「よく来てくれた。少し座りにくいかもしれないが座ってくれ」

威厳のある声だがそこに厳しさは感じられなかった。その声の主は人間にしか見えなかった。

40代位の男性の見た目で少し白髪が混じった髪が特徴的だった。

座りにくいと言ったのは貝殻が丁度良い高さまで積み上げられ一番上が開いている形状をしているためだろう。言われたとおりに座るが思ったよりも安定していた。

クッションは無かったが背もたれもあるためよく見る学校の椅子的な感覚で座ることが出来た。

「まずは自己紹介をするべきだろうな。俺の名前はディルダー。海底を任されている。

見た目は人間だろうが鮫人族だ。証拠は首筋にあるこれだな」

そう言って服をずらして見せたのはエラだった。

確かに人間にはない器官だ。

「他にも歯が何回でも生え変わったりするが今はゆっくりと説明をする時間はないから省かせてもらう。君たちの事はサテュロスから聞いている。試練を乗り越えたらしいな。性格悪い試練ばかりだったろ?」

近所のおじさんみたいなノリに僕たちは苦笑いすることしか出来ない。

「おっと、話がそれてたな。ここからは真面目に話そう」

あ、真面目じゃなかったのね。

「この海底の状況だがここに来る道中に確認してもらった通りだ。経緯は少し前に死神を名乗る者がこの海底に訪れた。基本来る者を拒まないのが海底の流儀のため注意はしていたものの手出しはしてなかった。しかし、放置していると勝手にその死神を信仰するものが増えていった。原因を調べてみると死神と戦い負けた者が信仰しているらしい。対策をうとうとしたときにはもう遅かった。どうやら信仰を始めた者に負けた者も信仰を始める用になっているらしく格段と広まっていった。サテュロスに呼び掛けてもらったが多分効果はないだろう」

なるほど。死神信仰は感染症のように広まっていくらしい。

「治す手段はないのですか?」

僕が率直に思ったことを聞いてみた。

「ある。しかし、厄介なことにこの海底で一番の実力者集団が全員がその死神信仰をしている一員になっているんだ」

「でもそうなると誰に負けたんだ?」

うん、ノインは敬語使おうか。

「それが死神に戦闘を仕掛けたんだ。結果は今の状況からわかるだろうが完敗だった」

「それが何故厄介なんですか?」

レイはちゃんと敬語で聞いた。本当に双子なのか?

「それはな戦闘で勝つということだ」

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