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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
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海底へ

構想段階より話を変えているため時間がかかりいつもよりも少なくなってしまいました。


翌日の昼。

いよいよ精霊王と海底に向かう日が来た。

マイの体調も戻り全員万全な状態で揃うことが出来た。

移動魔法で精霊王の所へ向かう。初めからそうすれば良かったじゃないかと思うかもしれないがそれは出来なかった。理由はこの移動魔法は便利だと思うかもしれないが人の気配を頼りに移動しているわけではなく場所を頼りにしている。つまり精霊王のいる場所がわからなかったため出来なかったのだ。

これは海底に移動魔法で行かない理由でもある。

海底に行くことは可能だろうが海底で住んでいる獣人がどの辺りに住んでいるのかがわからない。仮に教えてもらったとしてもイメージしにくいという事もある。

亜人の聖地に移動魔法で来なかったのはどこに目があるかわからなかったから。まあ、宿についてからはその不安も少なくなって使いまくっていたが。

外で使ったのはマイが突然倒れた時のあの時のみだ。



というわけで精霊王のところに来た。

「お、来たね」

着くと呑気な声でそう言われた。

「早速だが、海底に行きたい」

レクスが代表してそう言った。

「まあ、そうだね。僕もそろそろ急がないとと思っていたんだ」

そう言う割には呑気な声だった。

そう思っていると周りに不思議な力が集まってきた。

気がつくと周りには水に覆われていた。

しかし、不思議と息は出来る。

その事に戸惑っていると精霊王が何も言わずに進み出した。

「これはちょっとヤバイかもね」

先程とは違いその声に呑気さはなかった。

本気でそう思っていることがわかる。

「ごめん。僕は先に行っているからあの建物を目指して来て」

精霊王は周りより豪華な建物を指さしながらそう言いその場から消えた。

「精霊王って焦ることあるんだな」

ノインが率直な感想を言う。皆同じ気持ちだった。

試練の時は何を考えているのかわからず底が知れないと思っていたが、先程は焦っているのがよくわかった。もしかすると途中まで呑気だったのも自分を落ち着かせるためだったのかもしれない。

精霊王の焦っている姿を見て不安を感じる一同だった。

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