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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
153/304

集合

翌日の夕方、皆で宿の一室に集まっていた。

あの後は夕方までは家で過ごし、約束通りレクスを迎えに行ってからここに集まった。

「それぞれ試練の内容を話せる部分だけで良いから共有しよう」

レクスが皆が集まっているのを確認した後そのように言い出した。

先日僕が言い渋ったから話せる部分だけと言ったのだろう。

「じゃあ、僕からいかしてもらいましょか」

真っ先にリーセスが声をあげた。

そんなリーセスをレイは心配そうに見ている。

「結論から言うとやな、僕はまだ死神から逃げ切れてなかったようや」

その瞬間場の空気が凍ったのは誰しも気づいたであろう。

「どういうことだ?」

レクスのその問いかける声はいつもよりも遥かに低い声だった。

「僕も詳しいことはわからんねんけど、僕には第二人格みたいなのがあって、そっちが支配されてたんやって。で、何でなんかは知らんけどその第二人格を受け入れたらその支配も解けたらしいねん」

「その事を先に言え!」

レクスが珍しく大声をあげたが、とりあえず安心した。彼の幻惑魔法は厄介だし、何よりレイがいるからな。


「私はその第二人格を受け入れるというものでした」

関連があったためかリーセスの次に試練の内容を口にしたのはレイだった。

何か情報があったわけではなかったため次に移る。


「俺は来る予定がなかったんだと。だからすぐ終わっちまった」

ノインは二人を前にしてあの作戦を言うことは出来なかったためすぐに終わったとだけ告げた。


「僕は・・・・・・」

「待てお前は最後だ。次は私が話そう」

僕が喋ろうとしたらレクスに止められた。

「私は私の力の元を知るだけだったが、カイお前はもう少しソラ殿にもっと感謝すべきだぞ」

何で急にそんな話になったんだ?

「いや、感謝はしてるよ」

「まあ、良い。とりあえず今後に役立つ情報などはなかったな」

なんだ?結局教えてもらえなかった。

良いずらいものだったのかな?


「僕の試練はマイが殺されたところから始まったんだ」

僕はこのことを忘れず、現実で同様のことが起こらないようにするため詳細を全て話した。

マイから聞いた野生の目の力についても。

話し終わっても場には沈黙が流れた。


「私が以前言っていたことはあながち間違ってなかったようだな」

レクスが言っているのはマイに何かあれば僕が国まで破壊しかねないというやつだろう。

「まあ、あれやな。辛かったな」

リーセスは同じく彼女がいるからかそう言ってくれた。

「・・・本当に」

レイがリーセスの言葉に同意する。

場には暗い雰囲気が漂う。

「まあ、次は今後の話をしようぜ」

ノインが明るくそう言うことで場の雰囲気は少し良くなった。

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