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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
訓練と成長
15/304

準備

ごめんなさい。少し少ないです。

説明が終わった後、また僕の家に帰ってきいた。レクスは当然一緒なんだが、マイも一緒だ。

何故かというと明日は旅の準備をする。その時に一緒の方が都合が良いだろうとマイの母親とレクスに言われたのだ。

なんで?

そう思ったが2人に押し切られてしまった。

気まずいって。

……………嬉しいけど。

レクスは明日準備のために朝集合することだけ決めてさっさと帰りやがった。

絶対気まずいのを分かってやっているな。

これはいつか仕返しをしなければと心に決めた。

そう考えている今もマイとの沈黙の気まずい雰囲気を耐えている。

この沈黙に耐えきれないので

「もうそろそろ夕食にしようか。準備してくる。」

こう逃げるように台所に行く。

今日は家に置いてた材料を使って出来るだけおいしいものを作れるように頑張った。

好きな子にまずい料理なんて食べさせられない。

最近自炊していて良かったと感じるのだった。

その結果おいしいという言葉を貰えた。

お世辞かもしれないけど……………

それよりも夕食中の会話はそれくらいだったので地獄だった。

僕はコミュ力が高くない。特に女性とは。

前世の職場では仕事の話以外で同僚と話したことはなかったし、休みに会うほど親しい男友達もいはしたのだが休みが合わず合わない事が多かった。

そんなわけで女性どころか人とあまり関わらない日の方が多かったのだ。

時間の流れを遅く感じるカイだったが、ようやく寝る時間帯になったのでマイを部屋に案内し自分は自室に入った。

ベッドに横になると疲れていたのかすぐ眠りについた。

翌朝、マイがいるため少し早めに起き朝食の準備をしようと台所に向かう。

すると、マイがそこで料理をしていた。

「お、おはよう。早いね。」

「あ、お、おはようございます。その昨日は作っていただいたので今日は私が作ろうと思って。」

「ありがとう。」

「いえ、私は泊めて貰っている身なので良いですよ。」

良い子だな~。

こうしてマイが作ってくれた朝食を食べた。

僕が作ったのとは天と地の差があるほどおいしかった。

沈黙で気まずいのは相変わらずだったが。

そうして気まずい時間を過ごしているとレクスが来た。

「おはよう。カイ。昨晩は楽しめたか?」

「そんなことしてねぇよ!!てか王子様がそんなこと言っちゃダメだろ。」

「ああ、心得ている。お前の前でしか言わん。」

それは僕をイジる為か?そんなに楽しいか僕をイジるの。

(すっっっご~く楽しいよ!!)

ソラからの返答が来た。そんなに嬉しそうに言われたら言い返す気にもなれない。

「それはともかく旅の準備だ。買い出しに行くぞ。」

「はぁ、分かったよ。」

「あ、あの本当に私がご一緒しても良いのですか?」

「今さら何を言っている。ダメなら誘わん。」

「そ、そうですか。失礼しました。」

「では行くぞ。」

そんなこんなで買い出しに出た。

レクスは前の時よりマシな変装をしていた。

買い出しは割愛させて貰う。特に珍しいものを買うこともなかったし、人混みから人を助けるなんてこともなく普通に終わったからだ。その間レクスにイジられ続けていたのは言うまでもない。

そうして家に帰ってきたのだが、レクスは早々に帰りやがった。

心の中で舌打ちをしてるとマイに話しかけられた。

「あの、私のことどう思ってます?」

「えっ?どういうこと?」

「わ、私、カイ君のこと………す、好きです。

初めて会ったときからずっと。」

えっ?これは告られたのか?

(ヒューヒュー)

めっちゃドキドキしてる。ソラが何か言ったけどそれどころじゃない。

「ぼ、僕も………」

「お返事は待ってください。旅が終わって、私のことを知ってからにしてください。」

「えっ?いや、でも。」

「しっかり考えてからお返事を貰いたいんです。」

僕としては今すぐにでも付き合いたい。ただそれは旅が終わってからになりそうだ。

「わ、分かったよ。」

その後はどちらも目があう度に赤くなりながら過ごすのだった。

そして翌日を迎えた。

今日は旅に出る日。

レクスと合流するために王城に来た。

王城の前にはすでに準備が終わっているレクス、アゴットさんそして数人の兵士と馬車があった。

「よし、これで揃ったな。それで出発しよう。」

こうして旅が始まるのだった。

次話から王都外の話になります。

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