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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
133/304

招待

「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」

「「乾杯・・・・・・」」

告白の翌日、ノインにより告白の情報はサイルさんに。

サイルさんからカイとマイに連絡が届き、丁度そのとき一緒にいたレクスもその情報を知り、みんなで集まって昼食と夕食を食べることになったのである。

そして、その雰囲気についていけてない二人はリーセスとレイつまり当事者の二人である。

自分達の事がこんなに早く伝わっていきお祝いされるとは思ってなかったからだろう。

僕だって当事者だったら恥ずかしくて嫌だし。

ちなみにリゼイルさんたちはお酒、まだ学生の僕たちはそれぞれジュースを飲んでいる。

昼間からお酒・・・・・・

三人とも大丈夫なのか?

前回は飲んでなかったサイルさんも飲んでいるし。

最悪の場合は僕が浮遊魔法か移動魔法で運べば良いか。

途中で止めたりしたら純粋に喜んでいる三人に悪いし。



しばらく経って酔いが進んできたリゼイルさんによりリーセスがなぜレイに惚れたのかという話題が振られた。

リーリエさんも酔ってきているのかその流れに乗る。

これにはサイルさんも苦笑いをしている。

サイルさんだけ酔っているようには見えない。

ただ止めることをしないのは気になるのかそれともリーセスの困っているようすが面白いのか・・・・・・

まだ会って数日だが何となく性格がわかってきている。

僕の予想だがどちらともが正解だと思う。

そしてこれは余談だが、レクスととても気が合いそうな気がする。


そう思っているとリーセスが話し始めた。

なんでも初めレイの前では中々話せなくてそれで気になったらしい。

というかめっちゃ恥ずかしそう。

頑張ったくれリーセス。

そうすればこちらに飛び火してくることがないだろう。

あれ?今視界の隅で悪い笑みを浮かべたレクスが見えた気が・・・・・・

気のせいだよね?

「サイル殿こちらへは聞かなくて良いのですか?」

気のせいじゃなかった。

そして、もしかするともうサイルさんと気があっているのではないだろうか。

リーセスに聞いたのはリゼイルさんなのに苦笑いをしていたサイルさんに振るということはそういうことだろう。


その後のことは色々と根掘り葉掘り聞かれた事と時間が早く過ぎることを願っていたのだけを覚えている。

ちなみにその間にもリゼイルさん、リーリエさんによってリーセス達も相当やられていた。

さすが長年同じパーティーだったからか作業の分担を言葉なしでやっていた。

このような場面で使って欲しくなかったが・・・・・・

そうして最終的にリゼイルさんとリーリエさんは酔いつぶれサイルさんが二人の世話をしていた。

サイルさんが化け物級にお酒が強いのだろう。

全く酔っている様子を見せなかった。

その日は明日から学校があるということで早めにお開きとなった。



翌日、学校が始まりそこであることが決まった。


「亜人の聖地にある魔法学校に成績上位者5名が招待されました。協議の結果2年や3年はこの時期忙しいため1年にこの話が回ってきました。二日後にアンケートをとるので親御さんへの確認をお願いします」

これは始業式の後一年生だけ残されて言われた言葉だ。

亜人の聖地にいく機会というのはまさしくこれだろう。

ただ人数が5人か・・・・・・

リーセスをいれると6人になるから誰か行けられないな。



「それで、どうする?」

クラブ活動の時間丁度みんなが集まるためそこで相談を始めた。

成績上位者5名とは言っていたが家庭の事情は考慮してくれるのだろう。

「それなんだがな、私には既にその話が来ていたのだ。そして良い経験になるから行ってこいと父上に言われている」

「なるほど。レクスは決定だな」

成績的に望めば確実にいく権利を有することができる。

「それにともない私の護衛という形でお前を連れていけばめでたく全員で行けるから相談をする必要はないぞ?」

「それは相談し始める前に言ってくれ」

「いや、それよりも大事な話があると言って相談し始めたのはカイだろう?」

「うっ」

思い当たる節があり何も言えない。

「いや、滑稽だったな。人の話を聞こうとせずに相談を始めたが意味がなかったんだからな」

そう言いながらクスクスと笑うレクス。

なんだろう、新学期になって調子を上げている気がする。

できるなら気のせいであって欲しい。


「そういば、なぜそんなに本気になっていたんだ?」

あの事は言って良いことなのか分からなかった。

そのため他の理由を考えるのだが・・・・・・

「そんなの決まってるだろ。期間がわからない間マイと過ごせなくなるかもしれないんだぞ?」

ちょっと芝居っぽく言うことで自分に来るダメージを減らしたがそれでも恥ずかしい。

その後マイ以外が大爆笑、マイは顔を真っ赤にしてこっちを見ていた。

あれ?マイはあの事情知ってるよね?

その日は結局恥ずかしさと疑問だけが残り、終わった。

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