表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
130/304

リーセスとサイル

この話は元々書く予定がなかったため矛盾点があるかもしれません。

感想で教えていただけるとありがたいです。

これはサイルとリーセスが少し抜けて二人で話していた内容である。


「どうしました?」

突然呼び出されたリーセスは当然用件がわからなかった。

「レイさんでしたか。あの子のことが好きなんですよね?」

リーセスはいきなり図星をつかれ硬直する。

「聞きましたよ。やってることは彼氏彼女がすることなのにまだ付き合ってないそうじゃないですか」

リーセスは何となくサイルが早く付き合えと言っていることを察した。

「はい・・・・・・」

しかし、易々とそれに応えることはできない。

今までに何度か挑戦しようとはしてみたものの直前でやめてしまうということを繰り返すばかりだった。

「しょうがないですね。良いですか?今日見ただけですがあの子は自分から告白できるような子ではありません。待つ側の気持ちも考えてあげてみたらどうですか?」

サイルはパーティーで代表して交渉や話すことが多い。

そのためか人を見る目は確かなものである。

「・・・・・・」

サイルの言葉にリーセスは返すことができなかった。

「少なからず彼女がリーセスに好意を持っているのには気づいていますよね?」

サイルはリーセスに対面の人の感情を読み取る手段を教えていた。

そのためリーセスは数度話したことがある人物に限り何となく感情がわかるようになっている。


リーセスは正直に首を縦に振る。

「なら尚更早くするべきですね。良いですか?この休み中に告白するんです。最終日になってまだのようでしたら僕たちが場を作るのでそこで告白してもらいます。僕たちの前で。それが嫌なら早くしてください」

「そ、それは・・・・・・」

「これは決定事項です」

これはまだリゼイルやリーリエには言ってないのだが勝手に断言した。

サイルのSな部分が垣間見えるやり取りだった。


「この話を僕から聞いたことはリゼイルには言わないでくださいよ。

これはあなたと初めて出会う1年前の話です。彼には恋人がいました。それはもう周りが見てられないほどラブラブで・・・・・・彼らが結婚するのも近いだろうと周りも期待していたんです」

リーセスはサイルから悲しさのような感情をひしひしと感じた。

「そんなある日彼女は急病によってなくなってしまったんです。その時僕たちは依頼で少し遠出をしていたので見とることも出来ず・・・・・・・・・当然リゼイルは落ち込んで半月ほどは仕事もままならず僕たちとですら最低限の会話しかしないほどだったんです。今では見ての通り元気に見えますけどまだ引きずっているのは確かですよ。早くくっつかないと後悔する、あの言葉が何よりの証拠です」

この話は告白を前に逃げてしまっていたリーセスの後押しとなるのだった。


面白いと思って頂けましたらぜひ★評価、ブックマーク、感想、レビューをよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ