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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
亜人大陸編
125/304

護衛の仕事? 2

あの日から数日が経った。

しかし、未だに亜人の聖地に行くことにはなっていない。


冬休みもあと数日になってきている。

今日はレクスの護衛として王城に呼ばれている。

何故かマイと一緒に。

冬休みもあと数日、マイと一緒に呼ばれる・・・・・・悪い予感しかしない。



「分かっているだろうが今回も頼む」

宿題の手伝いでした。

マイが呼ばれたのはローゼさんが暇になるから。

予感通りの結末だったが今日は一日つぶれるのはほぼ確定になった。



当然のごとくカイがレクスの宿題を手伝う間マイはローゼと話すことになった。

「そうそう。婚約されたのね。おめでとう」

「ありがとうございます」

「それで?進展はあったの?」

「え?いや、特には・・・・・・」

マイは婚約で満足していた節があったため進展を聞かれて困惑する。

「ないの?というかあなた婚約で満足してるんじゃないでしょうね?パーティーの時にあんなにくっついていたから大丈夫だと思っていたけれど・・・・・・油断しちゃダメよ」

「・・・・・・」

マイは何も言い返せなくなる。

婚約に満足して油断していたのは事実。

パーティーの時はエイル王国の時の経験があったため警戒をしていたが普段は一緒に暮らしているだけでそれ以上はあまりない。

「そ、そんなに落ち込まなくても良いじゃない。旅行に行けばまた進展があるのじゃないかしら」

「分かりました」

この二人の関係は、傍から見ると弟子の悩みを聞き相談に乗る師匠とそれを素直に聞き入れる弟子に見えるだろう。

しかし、本当はローゼはからかい半分であるためそのような関係ではない。

マイがどう思っているかは別の話である。


そこからはたわいもない話が続き、日が暮れる頃マイとカイは家に帰ったのだった。

レクスの宿題はあと少し残っていたらしいが残りの冬休みの期間で出来る量であったため切り上げたらしい。



家に帰ってから、

「旅行行かない?」

急にマイから旅行に誘われた。

冬休みはあと数日あるため行けなくもないがあまりにも急だった。

「どこか行きたい場所があるの?」

それぐらいしか理由が見当たらない。

「いや、そういうわけでは無いんだけど・・・・・・」

分からない。本当に分からない。

何がどうなってこうなったのかが・・・・・・

「あっ!ローゼさんになんか言われた?」

もうこれしか考えられなかった。

「う、うん」

ちょっと気まずげにマイは答えた。

「マイは旅行行きたい?」

その言葉を聞いた瞬間マイは目を輝かせ頷いた。

これは行くという選択肢しかなくなってしまった。

まあでも楽しみではある。

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