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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
訓練と成長
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ノインの作戦

家に帰ってから本格的にノインの作戦が実行にうつされた。

まず取りかかったのは話題の提供。

魔法の話を出しさりげなくリーセスを立てる。

意外とこういうことは出来るようだ。

そして、提供した話題を途切れさせないようにまるで弱った火に優しく息を吹きかけるようにその話を膨らませていく。

そして育てきったところで自分の部屋に戻る。

こうしてノインの作戦一日目が終わった。



リーセスはレイの前では持ち前のコミュニケーション能力を使えずにいた。

その理由は本人にも分かっていない。

困っていると意外にもノインという人が話題を提供してくれた。

「今日の魔法凄かったな」

「ああ、ありがとうな」

いつもならこれをきっかけに話を膨らませるのだが何故か出来ない。

「あんな魔法どうやって使ってるんだ?」

「なんや、感覚でやってるから説明出来んな」

とは言ったものの頭が回っていない事が一番の原因である。

体調が悪いのかとも思ったが体は元気だ。

自分の異変の原因が分からずにいた。

「あんなに凄い魔法を使えるんだったら攻撃魔法の威力も凄いんだろうな」

「僕はああいう魔法特化やから攻撃魔法は使えんわ」

「・・・それでも・・・・・・凄いです」

ここで初めてレイという女性が会話に入ってきた。

「そ、そうか?ありがとうな」

これがきっかけとなり途切れ途切れではあるが話していき、最後にはノインがいなくとも二人で話せるようになった。

その後、話が盛り上がり少し遅い時間になり用意された布団で寝るのだった。




翌日の学校。

カイはある異変に気づく。

レイとリーセスが仲良くなっていたのだ。

それだけだったらやっぱりと思うだけなのだがそれをノインがあからさまに見守っていたため何があったのか気になった。

こうなったら気になるのでノインに直接訊きに行こう。


「どうしたんだ?」

「やっぱりあいつ好きだよな?」

「え?」

「え?」

「あ、ごめん。ノインは気づかないと思ってた」

「俺をなんだと思ってんだ?まあ、それは良いとしてリーセスだったっけ?本当に信用できるのか?」

意外にもノインはちゃんと考えていたようだ。

「今は様子見しか出来ないな」

「そうだよな」


これで会話を打ち切った。

それにしてもノインのイメージが大分変わった。

つきあってる二人が仲良く話していても平気でそこに入っていく人だと思っていた。

ノインの評価を少し上げたところでノインが動き出しレイとリーセスの会話に入っていった。

やっぱりイメージ通りだったわ。

ノインの評価はその落差があったため元より少し下がっていた。

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