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緊急クエスト発令

二話目

 その頃――地上では大騒ぎになっていた。


「はい! 聖杯のダンジョン方向から次々とモンスターが現れています! 現時刻を以てアインシア冒険者ギルドは緊急クエストを発令します!」


 緊急クエスト。

 それは他のどのクエストよりも優先されるべき、緊急性を有した特殊なクエストである。

 村、町、国が全滅する恐れがある場合などに発令される。

 そのタイミングは主に、魔界の門が開いたときや、災害級モンスター襲来、そして――スタンピードである。


「現在はまだ聖杯のダンジョンの第一階層のモンスターが出現しているだけですが、もっと下の階からも溢れてきたら持ちこたえられません!」


 冒険者ギルドの中でエアーデが大声で叫ぶ。

 それによって冒険者たちも事態の重大さに気が付き、各自即席PTを組んで現場へ向かって行こうとする。


「聖杯のダンジョンモンスターの特性としてはすべて〝邪霊〟なので、1PTに必ず攻撃魔法を使える方を一人は入れておいてください!」

「ま、魔術師……こんな始まりの町には数がいねぇぞ……!?」

「最悪の場合は物理職の方だけでも、相手を倒し続ければ……」


 エアーデはわかっていた。

 邪霊モンスターの身体を倒し続けても、結局は復活し続ける。

 しかも、スタンピードが続く限りモンスターが湧き出し続けるのだ。

 スタンピードの原理がわかったあとでも、今日(こんにち)までの被害は悲惨なものばかりだ。

 結局の解決方法はスタンピードが発生しているダンジョンのボスを倒すしかないのだが、そこに辿り着くためには強引に大量のモンスターを倒していかなければならない。

 その大戦力を集める前に町は蹂躙され、各所から冒険者がやってきた頃には手遅れというケースばかりだ。


「勝てるわきゃねぇだろ!? オレは逃げるぜ!!」

「ま、待ってください!? 今、戦えるのはあなた達だけで――」

「他人のために命を懸けられるわけねーだろ、バーカ!!」


 半数の冒険者が同じような気持ちだった。

 エアーデもそれを咎められない。

 自分だって逃げられるのなら逃げてしまいたい。

 しかし、スタンピードは津波のように追いかけてくる。

 逃げ遅れるであろう町の人々を見捨てることはできない。

 最後まで受付嬢として仕事を全うする覚悟だ。


(私がやらなきゃ……!)


 そんなエアーデに、ある男が話しかけてきた。


「ほう、これは予想外のことになった。だが、これならワールドクエストに縛られることもない。一介の冒険者として、僕も町の守りに参加しようじゃないか」

「あ、あなた様は!?」

「大丈夫さ。後は……あの子たちがやってくれる」

面白い!

続きが気になる……。

作者がんばれー。

受付嬢魂……!

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一手間ですが、すごく作品のためになるので、

どうかよろしくお願いします<(_ _)>ぺこり

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― 新着の感想 ―
[良い点] ゼニガーどうなっちゃうの 気になるよ、作者様。。。。。。。 はやく明日になってくれ・・・・・・・・・ ゼニガー!頼む!!!! 生きててくれ!!涙が止まらないよ!
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