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<第三章完結>親ガチャ失敗したけどスキルガチャでフェス限定【装備成長】を引き当て大逆転  作者: タック
第三章(3) たった一つの想い出捨てて、過去に戻ってやり直し
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迫り来る悪魔の軍勢

 一難去ったのだが、まだ最後の一難が残っている。

 片角王を倒してダンジョン化は解除できたので、これでエンシェント・デーモンからの被害は出ていないはずだが、この先が本番でもある。


「おかえり、レドナ。本当はゆっくり話したいんだけど――」

「状況はある程度把握しているであります。この本拠地――〝赤龍〟のAI代理もしているので」

「なるほど」


 そうなると、この時間軸で起きた本拠地内のことは説明を省いても平気だろう。


「十剣人や、団員たちのデバフはどう?」

「現在、赤龍が本格稼働したため、神殺しの団(ラグナレク)には加護がかかっています。それにより中和され――……マスターミース、もしかして、これを予想して?」

「博打だったけど、何とかなったよ」


 以前、本拠地でハインリヒが言っていたのだ。

 レッドハートを修復すれば、メンバー全員に加護がかかると。

 デバフを打ち消すためには、もうその手段しかなかったのだ。


「さてと、それでまだ問題がある。もう少ししたら、本拠地の場所を特定した超巨大悪魔――七大悪魔王、蟲のヴィアラスカが攻めてくるんだ」

「……外部に確認しました。約五分後にやってくるでしょう」

「それをどうにかしないと……」

「マスターミース、良い知らせと悪い知らせがあります。どちらからお聞きになりますか?」

「え?」


 まだミースが知らない情報をレドナが入手したのだろう。

 これよりもさらに予想外の状態となれば、ミースの手に負えるものではない。

 胃が痛くなりそうな状態で話を進める。


「そ、それじゃあ悪い知らせから……」

「蟲のヴィアラスカの足元に数千規模の軍勢を観測しました」

「悪魔軍か……! このときからすでに蟲のヴィアラスカの部下が……」


 蟲のヴィアラスカだけでも厄介なのに、あのときと同じような数千の兵士が随伴しているのだ。

 状況は絶望的である。


「随分と頭を悩ませていますね、マスターミース」

「数千の兵士を相手にするなんて……今の状況じゃ……」

「それでは良い知らせです。デバフを打ち破った十剣人たちが出撃しました」


 ミースはすっかりと忘れていた。

 一騎当千の彼らがいることを。


「それならルーさんの宿敵である蟲のヴィアラスカも一緒に倒してくれそうかな……」

「宿敵なのですか? それでは、そちらは当機たちで倒しましょう」

「え? いや、蟲のヴィアラスカは大きいし、生半可な攻撃じゃ再生されるから巨大な一撃がないとダメで――」

「一緒に特大のZYX(ジックス)パンチをブチかましにいくであります」


 モニターに格納庫の一角が映し出され、そこには赤く巨大な〝何か〟があった。

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こちら、書籍版です!

『親ガチャ失敗したけどスキルガチャでフェス限定【装備成長】を引き当て大逆転 2』
著:タック
イラスト:桑島黎音先生

レーベル:ムゲンライトノベルス
ISBN:978-4434357480
発売日:2025年6月2日
価格:1650円

結城にこ先生によるコミカライズ一巻も発売中です!
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