修験荒行
という本がありまして
杉並区の中央図書館にありました
山田龍真という方がその著者で
お坊さんなんですが
全然坊主になるつもりはなかったのですが
ある日、突然体中に痛みが走って
動けなくなってしまいました
原因不明で、それで、九州の修験道と
求菩提山の有名な修験者に相談に行きました
そしたら、山田さんの奥さんに
因縁の御霊を下ろすことになったんです
修験者が九字を切って御霊おろしのお加持を
すると、奥さんの様子が変わります
「まさみち・・まさみち・・
母さんはなー死んだんやで・・」
それで半信半疑で兄弟達も集まって
「そんな、まだ死ぬような歳ではないし
インチキなのでは・・」
という意見もあり、もめたんですが
調べることにしたそうです
というのは、母と父は離婚して
自分達は父親と暮らしていたからです
それで連絡してみると
やはりなくなっていたそうで
その日以来、夜中の0時になると
隣りに寝ている奥さんの口から
「まさみち・・まさみち・・」がはじまります
なかなかやめてくれないので
「はいっ」と、返事すると
「お母さんはここが痛かったんやで・・」
という感じで色々訴えていたそうです
最後に修験道の修法でお母さんの御霊を
冥土に送って
以来、体中の痛みがなくなり
身体が動かせるようになったんですが
これが契機となり、そのあと修験道の
お坊さんになったそうです
この方は易占も使っていたそうです
もうすでに亡くなっているかなどの鑑定に
使っていたみたいです
他に修験道の抖走の行(山野を駆ける)
の話しや、山伏問答の話しなど
(答えられなかったら、行を認められず
やり直しになる)
現実に荒行をしている人の
話しなので色々深く感銘した記憶がございます