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中華街の奇妙な占い  作者: 李南昌
19/28

風火家人

風火家人


これは、易占いにでてくる

64卦のひとつですが


家の人、要は奥様を暗示するんです


わたしが色々よくしてくれた先生に

「『風火家人』がでましてんで、

やっばり、介護の仕事をしているかと」

というと


「そうだよね、あとは清掃の仕事も入るけどね〜」


・・・


わたしも例にもれず、コロナによって

仕事がなくなってしまいました

ちょうど騒ぎがはじまってから半年たって

予算縮小で契約打ち切りです


ありがたい失業保険をもらいながら

就活しますが、なかなか仕事が決まりません

はじめはどうしても以前していたI T関係に

応募しますが、無しのつぶてです


結局、介護の初任者研修をうけながら

就活を介護関係に変えました

失業保険をもらうにも最低、月2回の

就活が必要なのでハロワの案件に応募しました


面接先は特養、特別養護老人ホームです

(ひょっとして、これからここで働くのかな〜

なんかオーラが重いんですけど)


そうなんです、外からの雰囲気がなにか重くて・・


少し説明しますと

はじめ、なんしか雨風しのぐ場所のみ提供されて

いたそうです、これを『養老院』といいます


しかし、これはあんまりなんで、メシくらいだしましょうよ、ということで、これが「養護老人ホーム」

そのあと、看護士さんが患者さんを手厚くお世話

するように、ケアしてくれるのが

特養、特別養護老人ホームです


そこに面接にいったのですが、惨敗でした


「大体ね、この仕事って女性の仕事でさ〜、

男は体がかたいからダメなのよ」

(えっ?)


「なんで、今までの仕事でダメだったんだ?

なんでその仕事を続けないんだ?」

「それは、日進月歩ですすんでまして、わたしの

分野はもう需要がなくて・・・、はい」


「あなたの年齢で、他業種からで、この経歴の人は

皆んなやめるんだよねー

我々は何度も煮湯を飲まされたんだよ!」

(・・・)


「あとね、身体もつの?、みんな身体壊しているよ

それも考えないと」と、これはもう一人のお方

(・・・)


なんで、はるばる面接に呼ばれたのか

分かりません


はじめは丁寧に接して下さる方がいたのですが

施設長かなんだか分からないのですが

偉そうな人が私の経歴書みるなり

コテンパンでした


(ちくしょう!

せいぜい、身体の柔らかい、若い女性を雇えばいいよ!)

と、怒り心頭でしたが


結局、ここで断られたのがよくて

いま、グループホームで働いています


「うちは、人柄がよければ受け入れますんで」

(おー、なんて暖かいお言葉・・)


何度かやりとりしたあと

その場で採用して頂きました

OJTのお試し期間からですけど


そこで、ベテランの女性の方に聞くと

その方は特養の手伝いもする方なんですが


「毎日、30人近くのひとのオムツ交換していると

ひとによっては心が折れるよ」

といってました


いや〜、特養の面接落ちてよかった〜と

本当に思います

グループホームは楽しいですし、

利用者の方もそこまで手がかかりません

認知症の方もいらっしやいますが


ここで、はじめの「風火家人」の話しに

戻るのですが

本当にしている仕事が家庭の主婦の仕事で


掃除、洗濯、それに調理!、8人分のご飯

作るんですよね、料理スキルがほぼない私が!

あとはお風呂に入れてオムツをかえてで


まさに、「風火家人」、易占いは

すごいな〜と思いますが

途中、何度も介護の仕事を諦めたので


占いで先がわかっても

よほど意志を強く持って、全力で

体当たりして、その上、助けてくれるご縁や

こちらを採用してくれる方がいなかったら

実現しないわけで


今回、いろいろ、痛切に思い知らされた

感じです

よく仕事にありつけたかなと思う次第、

反省する次第です

本記事以降、全てブログに載せてない

記事になります

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