表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋に落ちた  作者: 群青さかな
7/15

夏がくる

それから三ヶ月が過ぎ、季節は夏になろうとしていた。



私とレンくんの関係は特に変わり映えもせず、SNSで普通に"いいね"や、たまにちょっとしたコメントのやり取りをする日々。



彼に彼女が出来たような素振りはないけれど……

最近はSNSへの露出も少なくなってきているし、忙しくなっているのかもしれないし、もしかしたら彼女が出来たのかも。


若しくはもうずっと前からいたりして……



「だめだ。ネガティブ思考はやめよ。……ていうか何考えてんだろ私?あんな年下の男の子に……。やめやめ!」



急に我に帰ったように頭をぶんぶん左右に振った。


振りながら、洗濯物を畳もうとランドリー室兼洗面所に入るとふと、大きな鏡に写る自分が目に入った。



『痩せたなぁ……。あれから3キロは痩せたんだよね』



3キロ痩せるというのは結構大変な事なのだが、彼に

「めっちゃ美人」

と魔法のような言葉を掛けられただけで、そんなに苦労とも思わずダイエットが出来た。


勿論、まだまだ身体のラインは気になるしこれからも続けるつもりだけど、それにしても3キロ落とすだけで見た目は大幅に変わった気がする。


自分でも違いが分かるぐらいだから、他人が見たらもっと変わってるんじゃないかな。(そう思いたい)



『もっともっと綺麗になりたいな。あの子の為、っていうより、自分の為に』



溢れるキラキラとした、それでも何だか切ない思いを抑えきれず、そう心の中で呟くと、ラインのメッセージが届いた旨の通知が鳴る。


見ると、彼からだ。



『やけにタイムリーなタイミングで届くな……ドキドキさせないでよね!』


とメッセージの中身を見て、私の心臓は更に跳ね上がる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ