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恋に落ちた  作者: 群青さかな
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揺れる

「めっちゃ美人」



まぁ、この子は口が上手いからな……誰彼構わず同じような事を言ってるんだろうな。


それは容易に想像できたし、そんな言葉を鵜呑みにする程ピュアじゃない。



それは他の女の子達も同じなのか、彼女達はインスタグラムやツイッターでのコメントでの彼の褒め殺しにも意外と冷静に対処しているみたいだ。(若いのに皆凄いね)



でも……

他の子はどうか分からないけど。


少なくとも私は、彼のその言葉だけで、大袈裟だけど生きる気力が貰えたような気がする。



結婚して10年。


私という人間はいつの間にか歳を重ね、誰からも、何に対しても褒められるという事がなくなってきていた。


専業主婦の期間が長くて仕事に関するキャリアもほぼなく、特に取り柄もない。


もうちょっと若かった頃は「美人」とか「綺麗」とお世辞を言われた事もあったけど……

思い返してみるとここ何年かは全く褒められてない。


家族に

「いつも家事をしてくれてありがとう」

って言われるくらいだけかもしれない。




そのせいなのか……不覚にも心躍る自分がいて嫌になったり、


「思うだけならいいでしょ、誰にも迷惑かけてない」


と思い返したり……



それからは揺れ動く毎日を過ごした。

ファッションや髪型に気を配るようになりダイエットなんかも始めてしまった。


我ながら単純だなと呆れながらも、もう一人の自分はウキウキして生命力に溢れているのだ。




「まあ、こういうのもアリかもしれないな。ただ仄かに想ってるだけでも……」



ロングの髪をゆるくヘアアイロンで巻きながら、ドレッサーの鏡の中の私は不器用に微笑んでみせた。


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