【第2章】迷宮の終わり
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
ミーナが新しい魔法?探知?の方法『魔法探知』を編み出した。
この力を使い、第3層への階段探しを再開して1時間ほどたった。
「アルトさん、見つけました。この先にすごく強い魔力を感じます。」
『魔力探知』はすごく便利だ。
魔力の流れで迷宮の通路も迷わなくて済むし、俺の『熱源探知』よりもずっと正確に索敵ができる。
探索が終わったらミーナにコツを教えてもらおう。
それにミーナには魔法の才能がある。
宿に戻ったら簡単な魔法をミーナに教えてみてもいいかもしれない。
「おそらくですが次の階層が迷宮の最下層だと思います。とてつもなく強力な魔力を感じます」
「そこまで分かるのか」
「多分・・・ですけど。普通なら他にも小さい魔力を感じるのですが、それが一切ありません」
「さすがだな、1パーティに一人ミーナがいれば迷宮攻略がずっと楽だな」
「もう!人を便利なアイテムみたいに言わないでください!」
ミーナが頬を膨らませながらこっちを見る。
可愛い。
「ごめんごめん。でもミーナがすごいのは本当だよ」
軽くじゃれあいつつも第3層への階段にたどり着いた。
「これは・・・・確かにとんでもない化け物だな・・・。」
肌を焼かれるような重圧を感じる。
俺は『魔力探知』を使っていない。
魔力を感じ取れるミーナはどれほどの恐怖を感じているのだろう。
「どうしますか?一度戻りますか?」
平然を装うミーナだが声がわずかに震えている。
「怖いか?」
分かっていて聞く。
俺も同じだから。
「・・・はい。すごく」
「心配しなくてもいい。君は必ず守ってみせる」
言いながらミーナの手を握る。
「一緒に来てくれるか?」
「もちろんです!」
恐れることはない。
俺には戦うための力がある。
ミーナだっている。
あのモンスターハウスに比べたらでかい魔物一匹どうってことないさ
「いこうか」
「はい」
俺達は第3層へと足を踏み入れる。