【第2章】迷宮と魔物
遅くなりました!
書き溜めを作りながらの投稿ですが少しずつ更新します!
クラスタの迷宮を探索している最中に宝箱を発見した。
宝箱に仕掛けられたのはモンスターハウスの罠
俺はそれを撃破したが意識を失ってしまっていたらしい。
目を開けるとこの1ヶ月で見慣れた顔があった。
「あ、目が覚めたんですね!体は大丈夫ですか?」
「ああ、おかげさまで魔力も回復した。この後の探索も問題なく続けられる」
後頭部のやわらかい感触はミーナの膝枕か。
体を起こし、伸びをする。
「どのくらい眠ってた?」
「おそらく2時間くらいだと思います。魔物は出てきませんでした」
思いっきり眠ってしまったらしい。
2時間もミーナを危険に晒してしまった。
反省しなくては。
「そうか・・・・ところでミーナ」
「はい?」
「俺が眠る直前に言ったよな『近くに魔物はいない』って」
「どうして魔物がいないことが分かったんだ?」
「それは・・・・」
ミーナがどこか申し訳がなさそうな顔をしている。
俺に隠し事をしていたことを気にしているみたいだ。
「責めてるわけじゃないさ。ただどうやって魔物を探知していたのか知りたくてね」
ミーナは迷いながら口を開く。
「実は、アルトさんに風歩を使ってもらってから魔力・・・?の流れというか波調・・・みたいなものがなんとなく分かるようになったんです」
「魔力の波調・・・?」
「はい。迷宮内にも魔力を感じますし魔物は魔力の強さでなんとなくどのくらいの強さなのか分かります」
それが本当ならすごい発見だ。
「なるほど、魔力を探知できれば魔物の場所も分かるわけだな」
「はい」
俺が使っていた『熱源探知』は熱を探知するため近くに来ないと魔物の存在は分からない。
しかも強さまで分かるとなれば圧倒的に便利だろう。
名づけるのなら・・・『魔力探知』か
「魔力と魔物には何らかの関係があると見てよさそうだな。探索が終わったら調べてみよう」
「そのときは私もお手伝いします!」
「ああ、頼りにしてるよ」
照れくさそうにミーナが笑う。
もっと強くならないと・・・この笑顔を守るために。
決意を新たに3層への階段を探し始めた。