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時空魔導士の魔法研究  作者: にーしゃ
12/24

【第2章】思惑と迷宮

すいませんリアルがあまりに忙しすぎて更新が開いてしまいました。

この章のプロットは既に完成しておりますのでこれからまた連載できるようにがんばります。

とある建物の一室にて───



「アルト君は依頼を受けてくれたかな?」


「はい。すべて予定通りに進んでおります」


男の問いかけに無機質な答えが返ってくる

普段とは打って変わって彼女に感情の色はない。


「そうか。分かった、下がっていいぞ」


女は男に一礼し、部屋を出て行った。



男は不敵な笑みを浮かべながら考える。


それはまるで子の成長を見守る親のようなものだったかもしれない。

そして新しいおもちゃを買ってもらった子供のような無邪気さもあるかもしれない。



「おそらくこの依頼でアルトは目覚めるだろう。」

「さて・・・君はどんな力を見せてくれる・・・?」






王都で準備を済ませたアルト達はクラスタの迷宮の入り口に立っていた。


ここまで特に何もなく来られたのはやはりミーナが戦えるようになったことが大きいだろう。


王都周りの魔物程度なら特に問題なく戦える。

迷宮でもあまり深い階層でなければ問題ないだろう。


「さて、ここからはモンスターの質が変わる。ミーナ、油断するなよ。」


「はい!」


クラスタの迷宮はモンスターの情報がまだない。


危険が伴うがギルドマスターの言葉が気になって仕方がない。


探索任務は主に迷宮のマッピングとモンスターの情報が必要となる。

大型モンスターなどの素材を持ち帰ると追加報酬がもらえたりするが

それなりに危険が伴う。


無理は禁物だな。


周囲を警戒しつつ、アルト達は迷宮に入るのだった。




クラスタの迷宮第1層


洞窟の中は思っていたよりも広かった。


入ってすぐに公園くらいの大広間とその奥に横幅10メートルはありそうな通路が広がっている。


「これが・・・迷宮・・・!」


ミーナが感慨深そうな声を上げている。


無理もないか、今まで迷宮なんて近づくことすらなかっただろうからな。



「思っていたよりも広いな」


「そうですね。この広さならアルトさんの魔法も問題なく使えそうです。」


戦略的な観点も忘れていない。いい傾向だ。



「よし、早速探索といこう。」


「はい!」




マッピングをしつつ進むと早速魔物を見つけた。



そこにいたのは「ビッグスラッグ」


ナメクジがそのまま巨大化したような魔物だ。

ナメクジだが動きは早く、捕まると体液の酸で体を溶かされる。


また女が捕まると別の体液を分泌して苗床にするらしい。



正直俺の敵ではないな。


一応確認しておこう


ビッグスラッグに向かって炎弾を放つ。

直撃しビッグスラッグが燃え上がる。


さすがに1撃とはいかないか・・・


炎弾をもう1発ぶつけてビッグスラッグを倒した。



「なんかすごく気持ち悪い魔物でしたね・・・」


ミーナが鳥肌を立てている。


仕方ないな。実際女には危険な魔物だし。


「捕まらなければどうということはないさ。それよりミーナ、次は君が戦うんだぞ」


「ええっ!?あの気持ち悪いやつと戦うんですか・・・?」


「俺は別に構わないけど君が強くなったほうが戦いが楽だからな。実践訓練だ。」


「アルトさんは鬼教官です・・・」


露骨に嫌そうだがどんな魔物でも戦えないと冒険者はできないからな。

ミーナも冒険者を名乗るならそれなりに戦えないと後々困る。



あえて距離の単位は分かりやすくするため現実のものを使用しています。


ナメクジに捕まるミーナ・・・薄い本が薄くなるな・・・。

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