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掌編小説集6 (251話~300話)

中身

作者: 蹴沢缶九郎

影のようでもあり、霧のようでもあって、煙のようでもある、何とも形容しがたく、おおよそでも物体の形を成していない『それ』は、明るい部屋のほぼ中央に存在した。

『それ』は触れると冷たいのだろうし、温かいのかもしれない。部分によっては硬く、部分によっては柔らかいのだろう。

不思議と『それ』は、喜びや楽しみに満ちている気がしてならない。


立派な白ひげをたくわえ、ふくよかで赤い服を着た老人は、『それ』を大きめの布袋に詰めると、トナカイの引くソリに乗って夜空を駆けていった。

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