中身
影のようでもあり、霧のようでもあって、煙のようでもある、何とも形容しがたく、おおよそでも物体の形を成していない『それ』は、明るい部屋のほぼ中央に存在した。
『それ』は触れると冷たいのだろうし、温かいのかもしれない。部分によっては硬く、部分によっては柔らかいのだろう。
不思議と『それ』は、喜びや楽しみに満ちている気がしてならない。
立派な白ひげをたくわえ、ふくよかで赤い服を着た老人は、『それ』を大きめの布袋に詰めると、トナカイの引くソリに乗って夜空を駆けていった。
影のようでもあり、霧のようでもあって、煙のようでもある、何とも形容しがたく、おおよそでも物体の形を成していない『それ』は、明るい部屋のほぼ中央に存在した。
『それ』は触れると冷たいのだろうし、温かいのかもしれない。部分によっては硬く、部分によっては柔らかいのだろう。
不思議と『それ』は、喜びや楽しみに満ちている気がしてならない。
立派な白ひげをたくわえ、ふくよかで赤い服を着た老人は、『それ』を大きめの布袋に詰めると、トナカイの引くソリに乗って夜空を駆けていった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。