最強のコンビ
ふぅ、コピペして貼るだけなのに飽きてきましたww
だ、だけど休んだ分頑張らなきゃ!
僕は今、蒼斗と共に、ある廃墟へと向かっていた
株式会社のビルだったその廃墟に今能力者が出没してるという情報があったのだ
最近、能力者を狙う能力者の話をよく聞く、蒼斗は何か知っているようだが……
今回も能力者を狙う能力者だろう
クロは
「その程度お前がやれ」
そういってまったく相手にしなかった
クロとは脳内での会話が一応可能だが、ずっと寝てるらしくあまり返事をしてはくれない
「さぁ、ここがそうだよ」
一面荒野と化したその大地に一件だけ建つボロボロのビル
まさに廃墟そのもの、そしてこの気配…殺気が中から溢れていた、はずだった
「あれ…?」
「どうしたんだい?」
「殺気が…消えた……」
おかしい、僅かな殺気でも意識すれば関知できる秋人が殺気を関知できないなんて…いや。いる…ビルの…二階か、1人…男か…
「下がって」
蒼斗の指示で少し下がる秋人
次の瞬間
「『水無月』」
ビルに響く斬撃音
蒼斗…今……どうやって
「ちっ、俺の『潜伏』を破るなんてお前出来るな」
廃墟から現れたのは1人の男
「君の能力は殺気や気配を消す類いの能力らしいね、でも僕の能力には敵わないよ」
「面白い、やってみろ」
男が構えたのは剣、そしてその姿は…消えた
「姿まで消せるのか……」
「俺の二つ目の能力、『透明』だ、さらに『潜伏』を使った今、お前らに俺は捕捉できない」
男の声が近くなる、秋人は目を閉じる
(まずあいつは弱そうな僕を消しに来る、だから集中しろ、今は分からなくても…)
背後に男が突然姿を表す
「攻撃の瞬間に殺気を放つから!」
後ろからの斬りつけを避ける秋人
「今だ蒼斗!」
「もちろん!『水無月』!」
蒼斗の間接斬激は男によって防がれたものの、それは攻撃を躊躇させるには十分だった
「ふぅ、やるな、どうやって俺の攻撃を避けた」
「さぁな、だけど、僕はもっと怖い人と毎日戦ってたんだ、お前なんてまだましさ」
(秋人くん…苦労してるんだなぁ)
淡々と語る秋人を蒼斗は同情の目で見てた
「この海藤様よりも強いやつか…面白いことをいうもんだ」
剣を構えた男、海藤は呟いた
「いや。本気」
秋人も槍を構えた
「なら俺を倒してそいつの強さを証明してみろ」
「もちろん」
海藤が姿を消した、『透明』と『潜伏』を発動したのだろう
「秋人くん、僕の能力を説明しておくね、僕の二つ目の能力は『空間把握能力』、半径5km圏内の円周上の相手の位置とかが分かるんだ。だけど姿を消しちゃうとある程度限定して探さないとわからなくてさ」
「それを僕が『危険察知』である程度特定するんだね」
「そう、できるかい?」
「少し時間を稼いでもらえるかな」
そういって秋人はその場へ膝をつく、そして目をつぶって集中を始める
(気配を消しても僅かに殺気は残る…限定しなくていい、ある程度でいいんだ、集中…集中しろ)
「ばかめ」
海藤が姿を表して秋人の正面から斬りつける
「蒼斗、前!」
「『水無月~防御~』」
間接の斬激が海藤の攻撃を邪魔するように立ち塞がる
「ちっ…」
すかさず姿を消す海藤
「もうちょっと…あと少し」
秋人の集中力が高まっていく、そして
「蒼斗!左の400mくらい」
「はいよ!」
蒼斗が瞬間に空間把握能力で秋人に指定された辺りを検知する
(怪しいね、ちょっと空間が揺れてる、ここだ!)
「『水無月』!」
すると海藤が斬激に吹き飛ばされて姿を表した
「ど、どうしてわかった」
「侮ったね、秋人くんの能力と僕の能力を合わせれば、君の能力なんて意味を全く成さないよ」
海藤が姿を消すが、一度殺気を関知してしまえば追うのは簡単である、さらにいえば今の秋人は…集中している
「蒼斗、サポート任せた」
秋人が飛びだしていく
その目は…閉じている
(どうせ透明なんだ、同じことさ)
そしてある一点を迷うことなく、斬った
キンッ!
「…俺の場所を…こんな一瞬で」
海藤が秋人の槍を剣で受け止める「『刺突』!」
秋人の槍の突きで海藤は大きく吹き飛ばされる
「『水無月』!!」
蒼斗の斬激も続いて海藤にダメージを与える
「はぁ、はぁ…こっち側の能力者もやるな…退却だ」
海藤は姿を消してその場を去っていった
「ごめん、逃げるときは殺気がうすくなるから全然関知できなかった」
「いいよいいよ、でもこれで、あいつらの目的は分かった」
そういう蒼斗の目は…冷たく光っていた
△△△△△△△△△△△△△△△△
「秋人!明日の約束覚えてるでしょーね!」
「う、うん…」
「なにその嫌そうな顔…」
帰った秋人に待っていたのは海藤より怖い、人だったとさ