策略な植物使い
あの実はですね、ここらへんのお話だいぶ前に書いたんでサブタイトル、結構適当です、はいww
もうほんと許してちょんまげ(´>∀<`)ゝ
あ、それと予約掲載時間は基本18じなんでよろしくです!
7話
「ふぅん、そっか、そんなことがあったのか」
蒼斗の部屋にて今回の事件を報告した
石黒と呼ばれる謎の人間の出現、そして強襲、これが一体何を意味するのか、秋人にはまだ分からなかった
「もしかしてあっちの…いや、それはないか…」
蒼斗にそれだけ伝えると秋人は自室へと戻っていった
次の任務は来週、それまではまた地獄の修行が始まるのだが………
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「おう来たな」
今日は違った
「どうも、日比谷さん」
秋人が挨拶をした人物、スラッとしたその爽やか系の人物は秋人、いやクロに模擬戦を求めた人物だった
「やぁ、急にごめんね、白崎にもだいぶ怒られちまったよ」
はにかむ日比谷を見てイケメンとはこのこと何だな、と秋人は認識する
「じゃあ、さっそく」
「あぁ、頼む」
今日の戦闘で秋人の出番はない今日の主役は
「貴様か、命知らずは」
そう、クロである
「凄いね…見てるだけで気絶しそうだ」
クロには絶対的なオーラがある
それは努力などで身につけたものではない、言うなれば、差
己と相手との圧倒的な差を見せつけているようなものである
それは相手を脅えさせ、恐怖させ、戦う前から結果を彷彿とさせる
「いいねぇ、さっそくやろうか」
日比谷が手に持っていたのは…種
そしてそれを地面に落とした
「『成長』」
種は地面に埋まり突然木が生えてくる
「ほぅ…」
これが日比谷の1つ目の能力
『自然操作』、その名の通り、自然のものを自由に操れる、さらには先程のように成長を促進させることもできる
「この種は僕が日々『自然操作』の成長促進を蓄積させてたことで、一瞬で木を生やすことが出来るんだ」
「なるほどな、つまり普通の種は一瞬で木を生やすまではできないということか」
「察しがいいね、その通りだよ、そして」
成長した木は花をつけた…そしてその花が…火を吹いた
「これが僕の二つ目の能力、『急激変異』」
『急激変異』は、種の状態や、まだ幼い状態の花や、木、そして水などを変異させることができる、そしてその変異は操ることができる
「これが僕の変異で産み出した火を吹く大樹『フレイムツリー』!」
「なるほど、面白かったぞ」
クロは左手を前に出して、炎を…
ねじ曲げた
「は?」
日比谷の間抜けた声がトレーニングルームに広がる
「な、なんだ今の能力…」
「今のは能力じゃねぇ、オーラだ」
クロの絶対的オーラは炎を無理やりねじ曲げた、自然の力で合っても拒絶する程のオーラ、
まさにクロにしかできない芸当である
「といっても、来ると分かっていた攻撃にオーラを一点集中させたから出来た技だ、何も常時使える訳じゃない」
「なるほどね、何もそんなことしなくても避けられたくせに」
「面白いものを見せてもらったからな、お返しだ」
「そりゃあ、どーも!!」
日比谷は種を2つ地面に落として自分は走り出す。もちろん大樹による炎も飛んでくる
「こっちもやるか…」
クロが走り出す、まだ溜まっていた左手のオーラで火をねじ曲げて日比谷を蹴り飛ばす
「ぐっ!」
辛うじてガードした日比谷だったが、あえなく後ろに吹き飛ばされる
しかしそこに無数のツルが伸びてきてクロに巻き付く
「ま、間に合った…『ネイチャーバインド』」
ツルのもとは、さっき日比谷が種を落としていった場所、見事にしてやられたクロ
日比谷はさらに種を地面に落とす
「まだまだ!『成長』!」
今度は綺麗な花がクロの回りに5本咲いた
「爆発する花…『クロッカス』」
ツルで身動きの取れないクロを爆発が襲った
「ふぅ…どうかな…」
しかし煙を上に突き破って出てきたのは他でもない、クロだ
「悪くはなかったぞ」
「へぇ、どうやって出てきたのか是非とも教えてほしいもんだ」
「簡単さ、オーラでツルを吹き飛ばした、それだけさ」
クロのオーラは能力でも技でもない、ただ、自分に纏う気迫である、しかし、クロは気迫のみで攻撃を二度も防いだ
クロのオーラは常人のそれを遥かに凌駕する
日比谷は一瞬鳥肌が立った
どうすれば、勝てるんだ、と
「だが、残念だが僕は君を甘く見ていない!」
よく見ると部屋のあちこちにたくさんの大樹が
「ほぅ?」
「こいつは光線を放つ花を10つけた『レーザーフラワー』、さらに爆発する実をつける『ボムツリー』、それの庭園さ、戦いながら撒いておいたんだ」
「だから、どうした」
次の瞬間、クロを光線と爆発が襲う
クロは一直線に日比谷を狙う
その速度に、攻撃が追い付けずクロにかすりもしない
「なにっ…」
「そんだけの庭園を作ったんだ、生命力も限界だろ」
クロのパンチを食らった日比谷、さらにそこに蹴りの追撃が入り吹き飛ぶ
生命力、それは能力発動をする際に消費する能力者の特有のもの、体力などと同じであり、生命力が無くなることは、著しい力の減少と能力が発動できなくなるというデメリットを持つ
「それなら君みたいな化け物染みた力を使ってたらそろそろ限界だろ…」
立ち上がって後退しながら日比谷はいった
「残念だが、俺の今の状態では生命力を消費することは無い」
クロの追撃は日比谷の意識を呑み込んだ
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「いや~負けた負けた、まさか『地獄の庭園』が当たらないなんて」
起きた日比谷はクロに完敗を告げていた
「まぁ、貴様の能力はなかなかのものだった、ただ相手が悪かっただけだ」
「ははは、自分で言うんだね…まぁ、またよければ戦ってくれ」
「あぁ、いいだろう」
クロと日比谷に微妙な友情が芽生えた
またまた後日談だが、このあと寝てしまった秋人は翌日白崎に地獄トレーニング二倍コースと何故か1日のデートを取り付けられた