9/10
離婚
その日からあっという間だった。
妻は俺の言葉に耳を貸す事無く
淡々と自分の荷物をまとめ始めた。
片付いていく部屋、
ぽっかり空いたクローゼット
それは、かつて俺が稼いだ金なんだぞ?
恨めしそうに妻を見ると、こちらを振り向き言った。
「俺の金、、って言いたいんでしょう?」
妻の言葉にぎくりとした。
妻はそんなおれの考えを見透かしたように鼻で笑った。
「、、、甲斐性がないわね 」
妻の言葉に俺は何も言い返せなかった。
俺はいつからこんなに弱い男になってしまったんだ?
俺は正直、妻が恐ろしい。
俺の知っていた彼女の面影はそこには無かった。
離婚する、この女と離れられる、、、
俺の心は次第に妻との離婚を望むようになっていた。
一刻も早く、この女から離れたい。
あの憐れむ瞳で見つめられるのに耐えきれない、、、