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妻の変化


プツッと音が途切れた。


「、、、何?」


寝起きのような少し掠れた妻の声がした。


「何じゃないだろ?鍵開けてくれよ、俺クタクタなんだよ、、、」


俺は怒りを押し殺し、優しく妻に頼んだ。

妻の返事は思いもしないものだった。


「、、、嫌よ。」



「はっ、、?」


妻の思いもよらない返事に、俺の頭はフリーズした。

やっと頭が追い付く頃にはイライラがピークに達していた。

俺は怒鳴るように言った。


「ふざけてないで、さっさと鍵開けろよ!」


俺の怒号に妻はひるむことなく

涼しい声でこう言った。


「、、、今日は家にいれないわ。何時だと思ってるの?今日はどっか駅前のカプセルホテルにでも泊まればいいでしょ?」


俺は妻に何度も鍵を開けるよう言ったが

時間も時間だし、この分では本当に家に入れない、、、


そう感じ、電話を切ると

初めてのカプセルホテルで一夜を明かした。





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