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第六話

さて、そろそろ嵐の神の情報集めをしないといけない訳である。


しかし、自分見たく弱っちい邪神もどきだったら皆目見当がつかないのである。


強い力をもった神様として生まれたなら嵐的ななにかすごく吹き荒れて被害がでたとかあってもいいようなものなのに冒険者ギルドにはそんな情報はなかった。


それとも遠くの国で生まれたのかも。


謎は深まるばかりである。


とりあえず、情報はなかったとして、能力強化に勤しむことにしよう。


おっさんには無敵のスリープがあるのだ!

(抜けてるおっさんにはほかの所持魔法がアウトオブ眼中だった)


ピローン!

【殺人数100人を達成したのでステータスを更新しました!】おやおや、なんでか100人になってる驚きの白さ。いやいやそうじゃない。


ステータス


名前:ハオウ【閲覧可能】


種族:邪神


HP(500/500)殺人数:100人


能力:祝福、鑑識、使徒創造、気配察知、遠視


スキル:闇魔法(4)

バインド、クラウドスリープ

ステルス、ブラインド

パペット、ライフドレイン

カオスフィールド、カオスストーム

使徒:カオスホーク(3)

装備:黒い棍棒、黒いマント、黒皮のメッシュ上着、黒いトランクス、黒い靴


むむむ!エビルホークがカオスホークになってより強くなってる!

もしや、勝手に餌を取ってるうちに人型のなにかを食べてたのかも。

そのうちギルドの討伐依頼にのってそうな勢いかも。怖そう。


そして新魔法である。

カオスフィールドは結界魔法、他の魔法と組み合わせることでより凶悪な効果を生み出せる。

カオスストームは闇の攻撃魔法、攻撃魔法きたぁあああ!やっと魔法使いっぽい感じだ。いや邪神だし。


そして、一押しのスリープがクラウドスリープとなってる!より睡眠効果が凶悪化してる!

もともと、スキルレベルがあがるごとに各魔法の威力もあがってたのだがさらにスリープは強化されてるようだ。


もうおっさんは神のレベルじゃね?いや邪神だけど。


さっそく、魔法を試すためにギルドにそそくさと入っていく。

窓口はガラガラだ。掲示板に張ってあるゴブリン退治を3枚はがして持っていく。


『これこれ、受けますのでお願いします』


「だめですよ、依頼は2つまでです!」

がーん、そうだったのか、冊子よく読まなかったおっさんが悪いのか、しょぼーん。


『じゃあ、この2枚でお願いします』


「ギル村のゴブリン退治20頭とガス村のゴブリン退治30頭ですね。証明部位は両耳になりますので気を付けてください」


え?村?遠いの?なにそれ?


「地図がないといけないのですけど地図ください」


『そういうと思ってましたよ、地図は有料で銀貨1枚です』


1万円である。た、高い。そういう相場なのかもでしかたない。お金を渡すのであった。


『キャンプ用品一式もあります?』


『そういうと思ってました、一式で銀貨一枚です』


またもや銀貨を要求するのか、そうなのか。悲しみ。でも買うけど。


次に、足が必要なのだけど、馬とか乗れないおっさんであった。


街の外でカオスホークを呼んでだめ元で乗れないか試したら前より巨大化していたせいか乗れた。


2mだったのにいつの間にか4mにまでなってる。鷹というより竜というかワイバーン的な風格である。いいのかこれ?


さすがにおっさんを乗せ続けるのは辛いという雰囲気なので空気を読んで夜は野宿になった。


気配察知と遠視でウサギっぽいのを見つけてバインドした上で捕まえて焼肉にしたのが今夜のメインディッシュだ。


カオスホークは生肉がいいらしくゴブリンっぽいのを見つけてハグハグしてる。つーか、ここら辺のゴブリンでいいじゃん、おい。


でも討伐証明書を村で発行してもらわないと完了とはならないらしい。世の中厳しいなぁ。


翌日の朝にはギル村に着いた。ぶっちゃけ空飛ぶと上着がすけすけで寒いんだよ、もう罰ゲームか。

カオスウォームとかあっためる魔法をクレヨン。


村長さんに挨拶するとおじいさんだった。老齢化か!少子化か!と思ったがそうでもないらしい、これが普通のようだ。


挨拶そこそこでさくっと遠視して討伐して戻って村長に討伐証明書をもらってそそくさと次の村に旅立つのであった。


ガス村を地図で見ると街の向うジャン!反対側ジャン!誰だよ、このクエスト選んだの!おっさんか、悲しみ。


というわけで空を飛んでるんだが、頭皮が寒い!産毛しか生えてないから寒いんだよ!禿げじゃないぞ。後で街に戻ったら帽子を買おう。


ガス村に着くと様子が変だ。人の気配がない・・・。建物が壊されてるところもある。


まず、村を囲っている塀が壊されてる。人の気配はないけど犬っぽい人の死体はある。誰にやられたの?


遠視していくと犬っぽい人がゴブリンに捕まってるのを見つけた。ゴブリンは300頭くらいだ。


どうやらここはコボルトの村でゴブリンにやられたらしい。


山の中でゴブリンは暮してるようだ。ゴブリンの集落は3つでそれぞれ100頭くらいづつの集団らしいな。


コボルトの人がいないと討伐証明書を発行してもらえないし、助けるしかないんかな、これ。


山へとてくてくと歩いていく。途中からステルス発動ですたい。斥候的なゴブリンはクラウドスリープしてから黒い棍棒で殴り殺していく。


やっと一つ目の集落だよ。そして全体をクラウドスリープ!。あとは黒い棍棒でぼこぼこに殺していく。


ステータスを見るとどうやらゴブリン二頭で人間一人の殺人数のようだ。


集落を一つ潰すとコボルト達を集めて寝かしとく。そのまま次の集落へゴー!


2つ目の集落をつぶしたところでピローンきた!


【殺人数200人を達成したのでステータスを更新しました!】


ステータス


名前:ハオウ【閲覧可能】


種族:邪神


HP(1000/1000)殺人数:200人


能力:祝福、鑑識、使徒創造、気配察知、遠視、回復


スキル:闇魔法(5)

バインド、フォビドゥンスリープ

ステルス、ブラインド

パペット、ライフドレイン

カオスフィールド、カオスストーム

ヘルファイア、アシッドレイン

使徒:カオスホーク(3)

装備:黒い棍棒、黒いマント、黒皮のメッシュ上着、黒いトランクス、黒い靴


なんかきたこれ。攻撃魔法が増えていく。

カオスストームが闇の刃というなら、ヘルファイアは地獄の業火だろうか。

アシッドレインは強酸の雨だ。風、火、水の魔法を手に入れた。なんか微妙だけど。


そして、スリープである。究極のスリープがきたこれ。

状態異常回復魔法でも解除できないスリープ。それがフォビドゥンスリープである。

ある程度時間がたったら回復する。一定時間内はどうやってもスリープから回復できないのだ。

まあ、個体指定して目覚めさせることはできるんだが。


さあ、3つ目の集落だ!

ゴブリンはフォビドゥンスリープで熟睡だ。どんどん黒い棍棒で殴っていく。

なんというか黒い棍棒で殴った時のインパクトもどんどん強くなってとんでもなくなってきている。

もう頭を殴ると粉々に飛び散って耳を探すのが大変なのでおなかを殴ってる。内臓がスプラッターなのだが気にしない。


酸性を抑えた弱酸性のアシッドレインで洗い流せるようになった。気持ちいいね、これ。弱酸性なので頭皮にもやさしい。


3つの集落にいたコボルトさんたちをもとの村に連れ帰って討伐証明書を貰う。ゴブリンの耳の数は620個あった。


怪我をしていたコボルトさんも結構いたので新しい能力の回復で治してあげる。


ライフドレインは自己回復のみだったのでこういうことはできなかったのだ。


どうやら拉致されたのは女子供だけのようだ。


村長の娘という子が感動してるのでプレゼントをあげよう。


『この村に闇の神の使徒を守り神としておいていきます。今後はこれで襲われることはないと思いますよ?』


「助けて貰った上にありがとうございます!」


鷹よりも竜がいいだろう。空を飛べる方が守り神としてもよさげな気がする。


カオスワイバーンである。能力を付与できるみたいなのでやってみた。全長8mはあるが後悔はしていない。


ステータス


種族:カオスワイバーン(邪神の使徒)


HP(1000/1000)殺人数:0人


能力:祝福、気配察知、遠視、回復


スキル:闇魔法(5)

バインド、フォビドゥンスリープ

ステルス、ブラインド

パペット、ライフドレイン

カオスフィールド、カオスストーム

ヘルファイア、アシッドレイン


どうやら、こいつ自身で成長するようだ。カオスホークにも同じようにステータスに殺人数があったので勝手に強くなっていくタイプだな。


実はこの後、コボルト族は闇の神の信奉者になっていくのであった。


村の外でカオスホークに乗って街に帰ってきた。やはり空を飛ぶのは寒い。宿に帰ってもうぬくぬくと寝たい。


しかし、ギルドへの報告をしてからだ。


「おかえりなさい」


『討伐証明書とゴブリンの耳を660個です』


『2つ目の村はゴブリンの襲撃を受けた後に助けたのでゴブリンたくさん殺しました』


「・・・」


「ちょっと待ってください」なんか後ろの方に引っこんで行っちゃった。


ギルドリーダーというおっさんが出てきた。禿げてる。産毛がないからこれは禿げだ。


「まずはご苦労。討伐証明書にも君への感謝のことが書いてあった」


「ところでどうやってゴブリンの集落を一人で潰したんだ?」


『スリープの魔法で撲殺的なあれですけど』


「スリープの魔法というと?」


『相手を眠らせる魔法ですたい』


「そんな魔法は聞いたことがないが」


『闇魔法ですよ、スリープ?』


「闇魔法は400年前から使えるものは誰もいないんだ、闇の神が消えるのと同時に魔法もなくなったんだよ」


『え?』


『「・・・」』


「君は闇の神の神官かなにかか?」

え?自分が神様ですけど?言っちゃダメな気がするので誤魔化すしかないな。これ。


『そうそう、最近闇の神様から神官にならないか?ってリクルートされたんですよ、はい』


「闇の神が目覚めたのか!」


『嵐の神も目覚めたそうなんですが、知らないですか?』

ちょうどいい聞いちゃおう。


「そうなのか!そういえば北の国で嵐の異変があったということを聞いたがそれか!」

ウホッ!やっと情報きたこれ。


『北っていうとどこの国ですか?闇の神様からそこに行くようにって言われてるんですよ』


「北の帝国のさらに北にあるドワーフの国だ、それ以上はわからないな」


『じゃあ、そっちにいってきまーす、ありでしたぁ』

おっさんのフットワークは軽い。


「それと君のギルドのランクをあげることにした、赤から青だ」


赤から始まって、黄色、緑、青、銀、金、紫で、青になったというと一気に3つアップか、やった。


「最初の依頼でこれだけあがることは普通はないが、強力な魔法があるのならそれに見合うランクにしないとだな」


『ありです!』

問題は北に行けば寒いということだな、上半身が問題だ。祝福するとまたアレになるから普通の服をきるか。


「それと報酬だが、金貨13枚と銀貨2枚だ」


『ありっすー!』


もう用がないからさっさと宿屋に行って寝よう。もちろん、寝る前に足と靴を洗う。くさっ!

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