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第五話

四、五話投稿です。

ルナウの街の様子を見てみると五反田くらいの大きさか、それよりちょっと大きいかも。

もちろん、ヨーロッパ様式でパリというより、ゴツゴツさはドイツっぽい気がするが、海外旅行をしたことがないと分からない比較だった。

商業地区、工業地区、住宅地区と別れているようだ。宿屋はこの住宅地区の商業地区よりにあった。


服も手に入ったし、宿にいくことにするか。


街の人に聞いたところ、この街には貴族というものがいないらしい。正式名称は商人ご用達共和国アイーンという商人が議会制で統治する国なのだ。

住宅地区については、世田谷区と足立区のような金持ちとそれ以外の治安がいまいちの地区に分かれている様子だ。

いや、足立区をディスってるわけじゃないですよ。まじまじ。


ぶらぶらしていくと見つけました。

世界一まずいうどん亭。いや、これは実話なのですが、うちの実家の近くにあったのですよ。

覗いてみると、おっかさんとお姉さんでやってるようです。おとうさんは料理人なのかな。


「「いらっしゃいませ」」


『門番の人の紹介できたのですけど、空いてますか?』


「グスワフの紹介ですか、よくこの店にお客さんを呼んでくれる孝行息子でね」

いや、その話はスキップでお願いします。


『泊りでおいくらくらいですか?』


「泊り朝食付きで一泊銅貨60枚、二日ならまけて銀貨1枚だよ」

どうやらそれぞれ6000円、1万円くらいの価格らしい。


『じゃあ、一週間でお願いします』


「それならさらにまけて銀貨3枚でいいよ」

どんどん安くなるな、まあいいか。


「部屋は301でカギはこれだよ、出るときには店番に渡しといてね、洗濯物があれば籠にチップと一緒にいれとけばいいよ」

「朝食は朝の鐘がなってから2つ目の鐘までだよ」


朝の鐘が7時くらいで次から1時間おきになるらしい。夜は鳴らない。


部屋はベッドと机と椅子と水桶があった。ほかはなんもない。

とりあえずは足と靴を洗うのが一番だ。臭い足でベッドは使いたくない。

気持ち臭いが落ちたところで、ベッドに横になると固いけどおっさんは気にしない。


今後の方針を考えることにした。


嵐の神を見つけるにはまず情報だ。

商人の街だから商工会議所的なものがあるのかな。

次に、強くないと後々困ることがあるかもしれない。

最悪、嵐の神が襲ってくるかもしれない。おっさんは用心深いのだ。


合法的に人間を殺す方法はないかな。

盗賊を退治する仕事がいいのだが一階でおっかさんに聞いてみると、冒険者とかいうのになればそういう情報をもらって仕事にできるらしい。

嵐的な異変の情報も冒険者ギルドできけばいいか。

他に魔物とかいうものがいてそれも殺していいらしい。

殺人数にカウントされるのだろうか?やはり人っぽい魔物ならいいのだろうか。

試してみる価値はありそうだ。


翌朝、おっかさんに聞いて冒険者ギルドに行くことにした。

商業地区にあるらしい。

場所を聞いて、通りを眺めながらギルドに向かうがなんか後ろからついてくる気配を感じる。

これが能力の気配察知なのかな。

男でいやな気配からすると敵意を感じるがつかず離れずというところだ。

たくさん盗賊を殺したからお礼参り的ななにかかもしれない。


裏通りにわざと入って物陰に隠れることにした。

男も様子を見ながら入ってきた。

使ってなかったパペットの魔法を使うことにした、ここで最終兵器の登場だ!なんちて。

これは相手を操る魔法だ。感覚的に今のところ3人までのようだ。

情報を聞き出すことにした。


『おっさんになんかようかい?』


「盗賊ギルドに頼まれておまえを殺しにきた」


ほほう、そんなものまであるのか。いいこと聞いた。


『そこまで案内してもらってもいいかい?』


ひょこひょことついていくと酒場についた。鉄クズの酒場という所だった。背中が煤けてるようで渋い名前だな。うん。


男をつれて冒険者ギルドに行ってみた。


「ギルドに御用でしょうか?」


『盗賊ギルドの場所が分かったので証人をつれてきてみた』


「えっ!?」「裏に来てもらって話を聞かせてください」小声になって囁いてる。首を縦に降ってついていった。


「ところでどうやって分かったのですか?」


『この男が証人ですよ』


そのまま証言してもらう。もちろんパペットの魔法のことは内緒だぞ。


魔法を解くと暴れだしたのでそのまま連行されていった。ドナドナってやつだろうか。


『この後盗賊ギルドはどうするんかな?』


「叩き潰します」


ギャフン、そうすると合法的に盗賊をおっさんの手で殺せないじゃん。失敗だった。


『おっさんにも手伝わせてください、お願いします』


「この仕事は冒険者への依頼になりますので冒険者登録が必要ですね」


『なるなるー!』


「では登録を行いますのでこの用紙に記入をお願いします」


『・・・』

おっさんは気づいたのだが、なぜか読むことはできるのだが書けないのだ。


『読めるんだけど書けないんだ・・・』


「では名前と種族を教えてください」


『名前はハオウ、種族は・・・人間でっす!』

嘘言ってみた。邪神とは言えないじゃん。


「ハオウさんで、人族ですね。ではカードを作りますので少々お待ちください」


おっさんは依頼の掲示板を見ながら待ってみた。


ほうほう、採取から魔物の討伐まであるが盗賊の討伐なんてない。

まあ、どこにいるかが分かってたら盗賊やってられないわな。


ギルドの人に聞いてみると、ゴブリンから最初の冒険者は討伐をはじめるらしい。

ここらへんはコボルト族が住んでるが好意的なので襲わないようにとのこと。

犬っぽい種族らしい。モフモフの予感!モフモフしたいおっさんなのだ。


ちなみに猫っぽい種族はここらへんにはいないらしい。おっさんはどちらかといえば猫派なのだ。


などといってるうちにカードができた。


「基本的なことはこの冊子をお読みください。読むことはできるんですよね?」


『読めるよー、書けないけど。』


「盗賊討伐の依頼なんですが、通常は初心者の方にはおすすめしていません。盗賊と戦った経験はありますか?」


『巫女さんの護衛をなんかしてて50人くらいは戦いましたね、てへ』


「経験がおありですか、50人とはすごいじゃないですか!今回は特例で許可しましょう。

ただし、怪我や死亡した場合には自己責任になります、いいですか?」


『よっしゃああああああああああ、おけです』


「緊急依頼ですので今夜ここに集合してください。夕刻の鐘までに集合です」


夜7時くらいに集合ということらしい。


『じゃあ、その時間にきますね』


それまでに仮眠でも取っておこう。長い夜になりそうだ。


宿に戻って寝る前に冊子を読んでみると、冒険者にはランクがあるようだ。

赤から始まって、黄色、緑、青、銀、金、紫だ。


冒険者同士のいざかいは基本的には自己責任だが、殺傷的な事態までいくと仲裁をする場合もあるらしい。

戦闘中の横やりも基本禁止だ。助けるのはその場の判断だがいいらしい。

素行が悪い場合には除名もあるとか。


要点だけ言うとこんなところだろうか。


いよいよ、夜になったので冒険者ギルドに行ってみると意外と人が少ない。

10人くらいしかいないが極秘なので信用のできる人限定の指名依頼だとか。


リーダーは、冒険者ギルドのサブリーダーが取るとのこと。


「みなさん、お集まりいただきありがとうございます、これから盗賊ギルドを強襲します。抵抗する場合には殺してもかまいませんので戦闘前提の依頼です」


「では移動はばらばらに現地集合です。集合場所は赤鼻の居酒屋を貸切にしてますのでそこで一旦集合です。集合次第襲撃を開始します」


「じゃあ、行くか」「腕がなるぜ」「誰が一番倒すか競争だぜ」

などとみなさん申しております。


「ていうかお前さん誰だ?見たことないぞ?」


「その人はハオウさんで、盗賊ギルドの発見者です。すでに50人と戦っているそうですのでかなりの腕の持ち主ときいています」

リーダーのフォローきたぁああああ。


「ハオウです、よろしくお願いしまっす」


「50人かすごいな、こちらこそよろしく」


ということで移動することになりました。


「冒険者ギルドの襲撃だぁあああああ!逃げろぉおおおお!」


スリープは使えないので(使うと捕縛されて殺せないし)野球のバットの要領で潰していく。敵は逃げ腰なので後ろからでもぶん殴る。

8人しか殺せなかった。悲しみ。


この装備は膝下以外は物理最強なのだ。魔法攻撃はされなかったので余裕。

まあ、一応これでも神様なのでダメージをそう受けることはないんだろうけど。


どうやら運悪く2階に盗賊たちがたまたま集まっていたらしい。

30人が死亡、5人が捕まったという結果でした。


この5人からの情報で冒険者の中にも盗賊ギルドの関係者がいたとかで処分された人が多数でてきました。


そういえば巫女さんがそんなこと言ってたな。

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