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prologue

 まぶたの裏に春の陽光が不思議な絵を描くじりじりと動くオレンジ色のその模様は、まるでジャンキーが描いたサイケデリックなグラフィックみたい。よく晴れた午後のセントラルパークは今日も賑わっている。小さい子供を連れてフリスビーで遊ぶ家族や、お手製のランチを広げる人、そして私のように芝生に横になる人、その横を通り過ぎるリードで引かれた大きな犬。

 日曜日にはこうして都会の喧噪からはなれ深呼吸をする、これがここ一年私がハードワークに耐え忍んでいる秘訣じゃないだろうかと思う。ウィークデーは時間の進みが早すぎるから、週に一回こうして加速度的に早まって行く精神時計の針を正常値に戻さないといけないのだ。ショッピングやデートでは決して埋められない、これが私のスタイル。優しく頬を撫でる風の心地よさや全身を包む光の暖かさからか、いつの間にか微睡んでしまっていた。

 この後あんな惨事に遭遇するなんて夢にも思っていないと言いたげな、やけに穏やかな寝顔で...


 

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