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幼稚園

母が幼稚園まで送ってくれた日はいつも、帰りの時間まで泣いていて、先生が抱っこしてあやしてくれた。


母がわたしを幼稚園に送る日、その香水をつけてる時は、それから何日も母に会えなくなることを知ってたから。


何日も兄と2人で、インスタント食品だけを食べて、いつ帰ってくるかわからない親を待つ日々は、幼いながらに死を身近に感じる地獄の日々だった。


いつ開くかわからないドアが開くのだけを、ただひたすら待つしかなかった。


いつか食料が無くなる恐怖をいつも抱えて生きてた。


それが虐待だと知るのは、大人になる数十年後。

子供たちを置き去りにして男に会いに行ってた母親が逮捕されるニュースがテレビから流れてきて。

わたしたちと同じ目に遭ってた子供たちが、餓死して亡くなったらしい。

ゴミの山の中で、その兄妹は息絶えてた。

その時初めて、わたしと兄は、虐待されてたんだと知った。

しばらく動けなかった。

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