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【悲報】ニート ワイ、異世界でチートなし ~しかも1日12時間以上屋内にいたら爆発する呪いかかってるンゴ~  作者: 毒の徒華


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【朗報】ワイ、IQ戦力外通告ンゴwwwww




 ワイとアークたそは、次の祠に向かうことになった。


 アークたそはゆっくりしてるワイを急かさんかったんや。

 でも、アークたその目的の為にワイは生まれて初めて努力しようと思えたんや。

 下手したら爆死してまた初めからになるかもしれんし、いつまでものんびりしとったらアークたそがワイに愛想を尽かすかもしれん。


 それで、愛想を尽かされたところがチェックポイントになってまうような気がして、怖かったんや。


 アークたそが空間転移の魔法で次の祠の場所まで一瞬で移動した。

 相変わらず、便利やなぁと思った。

 ワイも使えたいけど、ワイも練習とかすれば使えるようになるんやろか?


「アークたそ、ワイにも空間移動の魔法使えるようになる?」

「真太郎のアンカのスキルで引き当てれば使えるんじゃないかな」

「え、努力とかじゃどうにもならんの?」

「……そもそも真太郎は努力するタイプには見えないけど」


 それもそうや。

 流石ワイの嫁。

 賢すぎるンゴ。


 次の祠は森を抜けた先の崖の上に立っていた。

 そこには、白い石造りの祠がぽつんと建っとった。


 前の祠とは違って重苦しい雰囲気はない。

 どちらかと言うと……頭が痛くなるような空気が漂っとる。


「ここが次の祠」

「またアークたそ入れないんか?」

「入れないよ」


 アークたそは飴をくわえたまま、門の前に立った。

 門の上には古代文字っぽい石碑があって、そこにこう書かれてたんや。


“真に知恵ある者、この門をくぐること叶わぬ”


 アークたそはそれを読むなり、ヘラッと笑った。


「ここはね……頭が悪い人しか入れない祠なんだよね」

「ファッ!? ワイのことやん!」

『ナビゲーター:「草」』


 試しにアークたそが門に手を伸ばしたんや。

 その瞬間、バチィィッ!! と紫の雷光が走って門から弾かれとった。


「……」


 痛くないんか?

 ワイは運のバフついた状態のとき、爆散したで?

 アークたそは平気なんか?


 ワイの心配なんて全く無意味やった。

 アークたそは眉ひとつ動かさず、ただ飴をくわえ直しとった。


「やっぱり私じゃ無理みたい」

「さすがアークたそ、頭が良すぎるんや! 入れんのはその証拠や!」

『ナビゲーター:「つまりイッチは……w」』

「バカで悪かったな!!」


 というわけで、またワイ一人で祠に突入することになったンゴ。


 今回は知恵を試される祠やな?

 でも、ワイは賢くないから入れてもどうにかできるか分からん。

 めっちゃ難しいパズルやったらどうしよ?

 ルービックキューブの一面も揃えられないでワイ。


 中に入ると、真っ白な石造りの通路がずーっと続いとった。

 天井から吊るされた青い結晶がぼんやり光って、妙に静かや。

 ほんで進んでいくと、最初の石板が現れた。


『問1:2匹の狼がいます。1匹は嘘をつき、1匹は真実を語ります。どちらに道を尋ねれば、正しい出口に辿り着けるでしょう?』


 あ、これ、知っとる。


「……で、出た……」

『ナビゲーター:「うわwwwクソ有名な論理パズルwww」』


 問題は知っとるんや。

 でも、答えがなんだったかは思い出せへん。

 なんやったっけ……これ、答えられんと奥に進めないんか?


「ワイ、こういうの大嫌いや」


 考えてもワイには正直わからん。

 考えたくもないわ!


 でもワイには最強スキル“安価は絶対”がある。


「スレ立てや!」


 ワイは全ての考えを放棄してスレを立てた。


【急募】この問題分かるやつ、回答頼むわ


 問1:2匹の狼がいます。1匹は嘘をつき、1匹は真実を語ります。どちらに道を尋ねれば、正しい出口に辿り着けるでしょう?


 それを立てたところでエラー画面が出てきた。


「ファッ!? なんや!?」

『ナビゲーター:「そんな普通のスレ立てられないで。安価するためのスレ立てなら認められとるけどな」』

「うせやろ!? 問題を聞いてるのに安価でなんかせなアカンのか!?」


 うーん……そしたら、これはどうや?


【急募】この問題の正解を安価で決める!


 問1:2匹の狼がいます。1匹は嘘をつき、1匹は真実を語ります。どちらに道を尋ねれば、正しい出口に辿り着けるでしょう?


 面白い安価期待してるで。

 安価>>11


 この内容なら、スレ立てできたンゴ。

 それから次々クソ安価がついた。


 1:名無しより愛をこめて:殴って聞く

 2:名無しより愛をこめて:超能力で考えを読む

 3:名無しより愛をこめて:片方を毛皮にしてもう片方の恐怖心を煽る


 案の定頭の悪い安価ばっかりつく。

 でも、安価10以内に正答来るやろ。


 ……と、考えてたワイの考えは的中したンゴ!


 10:名無しより愛をこめて:イッチが「あそこにいるもう一匹の狼に、出口への道について尋ねたら、どう答えるンゴ?」と質問する。イッチは、狼が指し示さなかった、もう一方の道を選ぶことで、正しい出口に辿り着ける


 あ、なんかこれっぽいンゴ。

 ん? どういうことや? 狼が示さなかった方を選ぶンゴ?


 ワイが考えている間に、ワイの指定したレス番号に書き込みがあったンゴ。


 11:名無しより愛をこめて:どっちも食べる


 こいつwww

 頭悪すぎるンゴwwwww

 草wwww


「安価>>11までに正答っぽいの出たから、こっちを答えたらえんやない? ワイ、天才やで」

『ナビゲーター:「それはできないで。イッチがアホなんは分かってたけど自分のスキルの名前忘れとるんか? イッチのスキルの名前は“安価は絶対”や。安価が11なんやから返答するのは11の内容やで」』

「ファッ!? 明らかに間違いやんけ! そんな頭の悪い返答したら爆死するんちゃうか!?」

『ナビゲーター:「大草原不可避wwwwwww」』


 ……しゃーないンゴ……安価を無視したらどの道爆死するんや。


 ワイは石板の前で大声で叫んだ。


「どっちも食べる!!」


 しーん……とした。

 爆死する覚悟で叫んだけど、幸い爆死はしなかったンゴ。


 そしたら――――カシャンって音がして、なんと扉が開いた。


「は? え? なんで!?」

『ナビゲーター:「愚かなる者の答え、正答とすwww」』

「意味わからんンゴォオオオオオ!!」


 全く意味が分からん。

 なんでや?

 正解を言わないとアカンのとちゃうんか?


 ワイは納得いかなかったけど、とりあえず先に進んだんや。


 次の部屋には、また新しい石板があった。


『問2:命より重いものは何か?』


 これ、答えとかあるんか?

 インテリっぽい謎かけがムカつくンゴ。


「うわぁ……こういうの苦手や」

『ナビゲーター:「哲学っぽいやつやなwwイッチはなんでも苦手やろ」』


 ワイは同じ感じでスレ立てして、安価を待ったんや。


 安価>>6


『ナビゲーター:「なんも考えてなくて草」』

「やかましいわ、ワイはこういうのは嫌いや。意味が分からん。命より重い物って金とかちゃうの」

『ナビゲーター:「最低な考えやなイッチ」』


 6:名無しより愛をこめて:筋肉


「……筋肉?」


 ワイがぼそっと言うと、また扉が開いたンゴ。

 ファッ!?


「うそやろ!? 筋肉で!? 命より重いって比喩じゃなくて物理なんか!?」

『ナビゲーター:「筋肉が正答とは限らんで」』


 全く納得できないまま、ワイは先に進んだンゴ。


 さらに進むと、最後っぽい石板があったんや。


『問3:人は何のために生きるのか?』


 ワイはその質問を見て固まった。

 今までよりも重たい質問や。


 ワイはアークたそが言ってたことを思い出したんや。


 「理由なんてない」

 「暇だから」


 アークたそみたいに、何も目的がないのが普通なんやろか。

 それとも他の皆はワイにはない高尚な目的があって生きてるんやろか。


 でもワイは……誰かに必要とされたくて、必死に安価に従ってここまで来たんや。


 それが間違ってても、ワイはワイなりに生きてる。


 それを答えようと思ったけど、ワイは自信がなかった。


「……安価や」

『ナビゲーター:「ええんか? ええこと言いかけてたで?」』

「ええから早よ!」


 ワイは全ての考えを放棄して安価スレ立てしたンゴ。


 これでええんや。

 ワイは考えるの向いてないンゴ。

 安価でなんでも決めるのは楽や。


 間違えたくないんや。

 ワイはいつも正しかったって思いたいンゴ。


 自分で選んで失敗するよりも、他人が決めた事で失敗した方が傷つかないやろ。


 安価のレスがついた。


 6:名無しより愛をこめて:知らんけど気づいたら生きてた


 きっと、みんなそうなんやろな。

 これは正答っぽいし、ワイはその安価のまま呟いた。


「人は……知らんけど生きてて、それで生きるんや」


 ワイが答えた後――――その瞬間、祠全体が震えたンゴ。

 石の壁が光って天井の結晶が砕け、轟音が響いていたんや。


「ど、どうなるんや!?」

『ナビゲーター:「正答判定やなww 知恵の祠を安価で突破するのヤバすぎるわwww」』

「ファッ!?!?」


 足元が揺れて、床が崩れたんや。


「うぉおおおおおおおおお!!?!?」


 ワイは叫びながら落ちていった。


「アークたそおおおおお!!!!!」


 ワイ、爆死じゃなくて圧死とかするんか……?

 それとも落下した衝撃で死ぬンゴ……?


 こ、怖い――――


 ワイは恐怖で気絶したんや。




 ***




「ハッ!?」


 目を覚ますと外やった。

 祠は崩れ去っとって、アークたそが飴を舐めながら座っとる。

 ワイ、生きてたんや! 良かったわぁ……


「起きた」

「ア、アークたそ……知らんけど、壊れたンゴ」


 ワイが何も分かってない状態でアークたそにそう言ったら、アークたそは「ははははは」と笑ってたンゴ。

 笑ってるアークたそ、やっぱり美人やなぁ……!


「知らないんだ……? でも壊れた。面白いね、真太郎」


 ワイは頭を掻いて笑う。


「いやぁ、ワイってば天才やな!」

『ナビゲーター:「“天才なアホ”は矛盾してるでw」』


 アークたそはくるくると飴を回しながら空を見上げてたンゴ。

 黒い髪がゆらゆら風になびいとって綺麗や。


「愚かさって、案外強いのかもね」

「そ、そうや、馬鹿さ加減は世界を救うんや! 考えすぎるのも良くないでぇ!」

「ふふ……」


 アークたその微笑みは、一瞬だけ柔らかかったような気がしたんや。

 いつも目が笑ってないアークたそだけど、今回だけはちょっと優しかった気がする。

 でも、すぐに飴をガリッ……と噛み砕いていつもの調子に戻った。


「今日は帰ろうか」

「お、おう! 次も任せるやで!」

『ナビゲーター:「ほんま、少しは頭使った方がええで」』

「黙れやボケェ!」


 ワイは元気よく歩き出した。

 アークたその後ろ姿を追いながら、心の中で思ったんや。


 ワイ、アークたそと一緒に戦ってる。

 ワイら、やっぱり絆がある。


 アークたそ、クーデレなんか?

 でもデレの要素が少ないンゴ。

 もっとワイにデレデレしてくれてもええんやで。

 ワイはいつでもウェルカムや!


【天才】ワイ、天才的ひらめきで難問を突破www余裕過ぎるンゴwwwww




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