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05. やってきた彼氏は、俺に「ご挨拶」しに来たみたいです!

「は?」


 俺は、衝撃でその場に倒れそうになった。

 リビングにいたのは全く面識のない、男子高校生。制服からして、凜と同じ高校だろう。

 

 それにしても、かっこいい。

 こんなにイケメンなら、学校中の女子からモテモテだろうな。

 彼の容姿は、まるでアニメに出てくる王子様のようだった。


「っはじめまして! お義父さん」

 お義父さん!?


「……えー、と」

 誰だ。そして、こんな時間まで何故、我が家に? 


「親御さんには、説明してきてる?」

 もう午前二時だけど……。


「大丈夫です! 親には、すべて言って来たので!」


「は、はあ」

 それはそれで、心配なんだけど。


「それで、家に何の用かな。お友達として、遊びに来てくれたのは嬉しいんだけど……やっぱりこの時間は」という俺の言葉を、引き裂いて、男子高校生は口を開く。


「僕、山崎優斗は! 正式に凜さんとお付き合いすることになりました!」

 そう言って、彼は凜と手を繋いでお辞儀した。俺に向かって。


 その瞬間、俺の中での何かが破裂した。


 一分間の、沈黙。


「―――なりました?」

 なりますとかじゃなく。なりました。


 頭がついていけず、とりあえず凜の方を見た。凜は無表情で、特に何も思っていないようだった。手もつないだままみたいだし……え、ほんとに?

 

 え?


「り、ちょ、あぁぁぁあああああああああっと、ちょっと凜と二人で話がしたい! いいかな!?」

「え? あ、はい」


 凛と彼との恋人つなぎを一刀両断し、凜を連れ出した。

 廊下では聞かれていないか心配だったため、とりあえず凜の部屋へ。


 ピンクと兎を基調とした、凜の部屋。いつもは可愛らしすぎて、足を踏み入れたいとは思わないが、今は何となく体に馴染む。なお、ベッドは二人で寝ているため、ここで二人で座れるものはソファぐらいだ。


 よって、俺と凜はソファに腰かけた。


「ええっと……」


 何から話し始めればいい? おめでとう?

 いいやそんなことは絶対に言えない。娘が……うちの娘がこんな時間に彼氏を連れてくるなんて! 信じられない! 信じるものか!


「凜! 付き合うなんて、嘘だよな? 年頃の男の子をからかうなんて、ダメだぞ?」

 そうだ、そうだ! あんなの、もう完全にメロメロじゃないか! 何かあってからじゃダメなんだ! ここはきっちり!


「本気で付き合ってる」

 凜は、真面目な顔でそう言った。


「ええ!?」

 凜の両肩を掴んでいた手に、力がかかる。

 本気、だなんて……いやだな。


「凜は、付き合うとか、彼氏とか、理解しているのか? 小学生のお付き合いとは、別物なんだぞ?」

「?」


 俺の言っていることは、あんまり理解されていないらしい。ほら! やっぱり!

 あの山崎なんたらとかいう男子高校生が、凜を適当に言いくるめたんだろ!


「凜!  あのな、高校生のお付き合いって言うのは――――――」

 そこで言葉が止まった。


 こういうのって……俺の口から言っていいものなのか。


 俺は今まで、凜に性教育なるものを教えてこなかった。そりゃ、中学生の時は色々あったが、とはいえそんなこと、訳もわからず怖くて逃げ惑っていただけだ!


「りゅう?」

「……っぐ」

 

 良心がえぐられる。こんな……こんなに近づかれて、体もみっちりくっついている状態で、「あのな、高校生のお付き合いってのは、ピ―――したり、ピ――したりするんだ。俺も若いころは、活発でいっぱいピ――――して」


 冗談だ。最後の方は特に、冗談だ。

 そんなこと言えば、「え、りゅう……キモ」で、一発アウトだ。



 と、その時。


「あーえっと……り、ん!?」

 抱きしめられる。超絶なまでに密着する。


 後ろに手を回され、体重を乗せられ、二つの何かが……柔らかさのあまり少し潰れ平らになっているのを感じる。


 いやいやいや、そういう問題じゃない!


 これは! 家族とかそういうの以前に、男女関係における―――――――――、駄目だ、駄目だ、駄目だ!


 俺のッ、ムスコがぁぁぁぁぁああああああああ!


 

皆様こんばんは!夏神ジンでございます!地球は、今日もまわっています。驚きです。土曜日が……着々と終わりを迎えようとしています。私に、手を振ってまた一週間の旅に出ようとしています。話したくありません!日曜日は、午後の憂鬱がぬぐえない!きつい!うおおおおおおおッ!そう思いながらこれを投稿している手はずにございます。再び自己紹介を、夏神ジンにございます。

さて(?)、ブックマーク、コメントよろしくお願いします!!!

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