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42. お義父さんは……屈辱を味わいます!

「こんばんは~……あら? ごめんなさいね。ホームパーティーをやっていただなんて……お邪魔だったかしら」


「そうですね。早く帰って頂けますか」

 俺がはっきりとそう言っても、彼女は引き下がったりしない。彼女は今日も今日とて、攻めに攻めたオフィスカジュアルでやってきて、適当な感じで話している。

 その服装が、俺は嫌いだ。そういった服装は、母親のあるべき姿にふさわしくないだろう。


「そこにいる子……もしかして凜のお友達?」

 柊さんは、俺の後ろにいるちひろちゃんを見てそう言った。


「始めまして! 凜に立派なお友達がいるなんて、お母さん知らなかった!」

 ちひろちゃんの両手を握って、勝手に握手する。


「え?」

 その突然の行動に、ちひろちゃんは驚いた。


「あ、あの……私は八雲さんの後輩で、娘さんとは友人とかではないんですが……」


「そうなの? だいたいおんなじぐらいの年齢なのかなーっと思って!」

 かちん、とくるちひろちゃん。


「ちょ、ちょっと! どう見ても成人女性でしょうが!」


「そうなのかしら~」

 ちひろちゃんが反発するが、全く効いていない。ふわふわして、受け流す。

 効いていないというか、聞いていないのかもしれない。


「わ、私って……思ったより子供に見えてるのかな」

 ちひろちゃんがごにょごにょ独り言を言う。


 

 

 しかし俺は気づいていた。これは、そう言うことじゃない。


「……この人は、いつも適当なんだよ」



「いつもいつも、中途半端にしか聞いていないし、見ていないから、自分の娘とちひろちゃんの年齢差にも気づかなかった」

 

 俺は、指を指す。


「やっぱり、貴方は凜のことをちっとも見ていない!」


「――そんなことないですよ。ちゃんと見ています。忘れていなかったから、また来たんです。マンションにだって、迷わず来れた。凜の姿を見ていたから、ちゃんと覚えてた。会った時に、すぐ気が付いたじゃないですか」



 彼女は、笑って言う。


「愛情の深さは一緒です。いいえ、貴方以上。貴方以上に、凜を愛してあげられます。だって、実の親子だから」



「……っちょっと待て! そんなこと、聞いてないぞ!」

 優斗君が、口を開く。

「実の親が帰ってきてるなんて……どうして……」



「どうしてあんたは、凜を解放してあげないんだ!」




「こんなに母親が、凜の事を大切に思っているのに!」

「――――こっちにも、色々事情があるんだよ。彼氏と言えど、他人の君に何故いう必要があるんだ」

「それは……確かにそうだが……」



「ほら、みーんなに言われてる。これは、当たり前の事なんですよ~!」

 ふふっ、ふふふっと彼女は笑う。


「――――」

 この人に振り回されて、また俺はわからなくなっていく。



やばいのは、今日でストックが切れてしまったこと……私自身、見覚えのある光景です笑。

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