41. 王様ゲームどころじゃありません!!
「……あ、私が五番」
そうつぶやいたのは、凜だった。
「――――っ!」
そんな……それは一番駄目だ!
「八雲さんっ、駄目ですよそんなこと!」
命令したちひろちゃんが声を上げる。
「わかってるよッ!!」
俺だって、それは超えてはならないラインだと、わかってる!
「そうだ! 彼氏を差し置いて、凜とキスをしようなど俺が許さない!」
「君だって、してただろう!」
「そ、それはどうだっていい話だ! だって彼氏だから!」
二名の批判を受け、この命令は無効かと思われたその時。
「――命令は絶対。王様が一度でも命令すれば、それは絶対に執行されなければならない」
どこかの独裁者のようになる、優香ちゃん。
「ゆ、優香ちゃん!?」
少し様子がおかしい。
「……そうだね。王様の命令は、絶対だよ。りゅう」
「っひ……!」
凜の様子もおかしい。
「……お姉さん、今日会ったばかりでこんなことして申し訳ないアル。でも、優香の命令は絶対アル……」
「っうぐ!」
ヒットマン現象のごとく、ちひろちゃんの首は絞められる。
「八、雲さん……逃げ、てっ!」
優香ちゃん&アナスタシヤちゃんという強力な腕に阻まれ、誰も手出しはできない。
床に胡坐をかいていた俺に近づいて、両頬に手を置く、凜。
立ち膝になって、俺を少し見下ろした。
「り、凜?」
ほんの少し、心が揺らぐ。揺らいだのは、凜の顔を見てしまったから。
影の中でもわかるほど、頬は真っ赤に染まり、唇を艶めかせる。
「――――」
その瞬間、もうどうしていいかわからなくなって、受け入れるしかなくなって。
「八雲さ、ん、捕まっちゃい、ますって!」
なんて、そんな声は聞こえない。
「――――りゅう、いい……?」
おっさんの乾いたくちびると、女子高校生の柔らくて一つの縦皺のない、ぷるんとした唇が――――近づく。
「――っ」
ピンポーン。
「はっ……」我に返る、俺。
まただ……また俺はやってしまっていた。
それでいて、またチャイムに阻まれるとは。
「だ、誰だろうな~ッ! 今日頼んでた宅配便かも!」
そう言って、俺は床に転がりながら凜の下を離れ、玄関へ走った。
「……今日はやけに来訪者が多いな。一体全体何事……」
ドアを開けたら、その人がやってきた。
開けた瞬間、鼻に付く香水の匂いが漂ってくる。
「お久しぶりです。この間から、ずいぶん間が開いてしまったけれど、凜は元気ですか?」
「……また、来たんですか。柊さん」
はい、皆さんお元気ですか!?夏神ジンでございます!!今眠すぎてどうにかなりそうなぐらい、どうにかなりそうです!なんか後書きはいっぱい書くと、ブラウザバックされやすいですよ!このぐらいにします!
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