39.ごめんなさい、でもやっぱり鍋です!!
「ち、ちひろちゃん!?」
「早く開けろってんですよ~っひく、せんぱあい~!」
バシン、バシンと手を扉に打ち付けている。
俺はすぐさま扉を開けた。
「ステイ! トゥナイト! 先輩一緒に、フワッフワ、今夜はお前と一旦ステイ!」
一言も意味が解らなかった。
「大丈夫? ちひろちゃん。相当酔ってるよね」
焼酎瓶片手に、決めポーズをするちひろちゃん。瓶は開いていて、半分近く無くなっている。
「それ、一人で飲んだの?」
「当たり前じゃないすかぁ~、パイセンよぉ~っ! いいからなか入れろって~」
俺を押し切って、ちひろちゃんは入ってくる。
今日は寒いし、よく見ればちひろちゃんの指先も赤い。
「しょうがないか……入ってもいいけど、今日はお客さん来てるからあんまりうるさくしないでね」
「お客さん?」
酔っ払いをリビングへ招待した。
「……っこ、こりゃ、どういう集まりですか」
酔っ払いも正気に戻った。
「八雲さんっ、だから言ってるでしょう! 未成年に手を出しちゃいけないって! しかもこんなにたくさん……乱交パーティーでもやるつもりですか!」
「んなわけないでしょう! 違うよ! 凜の友達が来て、時間も遅かったから夕飯誘ったんだよ!」
思わずツッコミを入れる。
「もお~そうならそうと、言ってくださいよ……って、げっ」
ちひろちゃんは、凜を見て一気に気が滅入っていた。
「……あの時の、ふうんやっぱりまだ……」
「だから、違いますって! あれは誤解だと何度言えばっ!」
「――――別に……何度言っても変わらないし」
「こっの、分からず屋!」
「……ふん」
部屋の空気が一気に悪くなる。
誰もしゃべらなくなって、静かになって――――。
あれ、おかしいな。この部屋いつもよりも人がいるはずなのに、鍋の音しかしないな。
鍋に手を付ける人はおらず、ただ鍋が煮立つ。
「――――ッ大様ゲーム!」
ちひろちゃんが、突然大きな声で言った。
「え?」
「どうにもできない八雲さんに代わって、私が助け舟を出してやると言ってるんですよ!」
大丈夫、いつも飲み会で使ってるセット持ってきましたから。そう言い、人数分の割り箸を配り出す、ちひろちゃん。
「ち、ちひろちゃんっ……」
どうにか場を盛り上げようと……君は何と良い部下なんだ!
「ルールはお分かりですね! 王様が命令するだけ!」
「では、では……王様、だーれだ!」
「おっ、俺が王様だ!」
「ッチ、先手を取られたか」
一回戦目は、優斗君が王様だ。
俺は二番。
さあ、誰を狙う……そしてどんな命令を下す。
「……王様だから、命令しなくちゃいけないんだよな」
ここで、彼の頭の中で様々な思考が飛び交う。
――一番最初でキス……とかはつまらない。
――しかし、それ以外にどんなネタがあるんだ? 高校生は、飲み会なんて行ったことないぞ!
――どうする、どうする……あっ一個思いついた。
――ムカつくから、出来る限りアイツを狙いたい……だが、ミスったら……死刑では済まされないかもしれない!
――ここは進め! 学校一のイケメンとして、ただ突き進むのみ!
「二番が、変顔10連発!」
俺じゃねえかよ!
みなさまこんばんは!夏神ジンでございます!テッ〇感覚で見られるラブコメを目指して!
皆さん元気ですか?明日は月曜日……納得がいきません!!もう一日欲しいです……。私のところにもしゃべる熊が欲しいですね。ヒグマでいいので。
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